毎月は大変だけど…
元気なうちに積み立てをしたい

ふと考えれば自分自身も40代前半という年齢になっている。将来のための財産づくりは必要だと思い、幸い、今なら収入もあるので、再度、投資を始めようという気持ちになった。まずは保険を見直して、独身の自分には死亡保障は不要だと判断し、終身保険を解約。解約返戻金はすべてさわかみファンドに入れ、毎月の積立も復活させた。

ひな子さんの投資の先生は、保険や投資について熱心に勉強し、みずから実践している兄だ。誘われて投資会社主催のセミナーにも一緒に行き、ファンドの内容について勉強した。さらに投資額を増やそうと、兄も投資をしているセゾン投信の「資産形成の達人ファンド」、鎌倉投信の「結い2101」で積立を開始。セミナーに通ううちに長期投資の仲間ができて、彼らの間で評判の高かったレオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」、クローバー・アセットマネジメントの「コドモファンド」でも積立投資を始めた。それぞれ月1万から2万、合計で月に7万円の投資額。これが毎月となると、なかなか大変なのだが、ムダな出費は極力減らして、せっせと積立を続けている。

「今月も積立が大変。もうお金がない、ヤバイヤバイと言いながら、なんとか続けています。本当に厳しくなったら積立を休むこともできるし、いつでも解約できます。でも毎月、評価額が上がっていくと楽しくて、積立を止めるのがもったいないし、解約すると税金(売却益に対して税金がかかる)を取られるから、続けられます」

投資する際に人任せにすると高くつく。ひな子さんは自らもお金についての勉強をした Photo by iStock

ひな子さんは、あのリーマンショックを経験しているので、投信や株価の急落を知っている。だからこそ今すぐ必要ではない余裕資金を積み立てると心に決め、あとは仕事を一生懸命にやるだけだ。3年前、46歳の時、外部のスポーツジムで持っていたヨガレッスンをすべて辞めて、今は自宅サロンを中心に教室を開催。スポーツジムやヨガスタジオに通えない、通わない、通う気がない人にヨガを実践してもらうのをミッションと考えて、普段着のままでOK、ヨガマットも不要なヨガを考案するなど、自分にしか提供できないヨガのあり方を模索している。

もちろんすべてが順調というわけではなく、最近は近隣にヨガ教室も増えて、競争が激化しているのも事実だ。とはいえ自分のことを信じているから、不安に囚われることはない。49歳の今、投資額は600万円ほどになり、これも自信の裏付けになっている。

「悩んだところで始まらない。自分は健康でここにいるし、じゃあこれから何をする?という方向で切り替えられるんです。実際、やりたいことをどんどんやれていますね。収入は不安定だけど、私には長期投資があると思ってしまう。以前の財形貯蓄と同じです。本当に困れば解約して、何ヵ月かは食べられるだろうし。株や投信は値段が上下するから、誰にでも勧められるものではないけれど、私はやってよかったと思っています」

年齢で諦めたり、過去の経験に引きずられず、その時の自分がやりたいと思うことを遠慮なくやり、一方できっちり積立をしてお金も残す。そのメリハリが両輪となって、ひな子さんらしい今日の幸せを創りだしているのだ。