「早寝早起き朝ごはん」の理由

子ども時代は早寝早起き朝ごはんによって、脳とこころとからだのバランスを維持できる。なぜなら、脳は体の機能、情動、自律神経などの働きをつかさどる「古い脳」ができてから、記憶や思考、情感をつかさどる「新しい脳」が発達し、最後に適切なコミュニケーションに欠かせない「前頭葉」が育つという順番がある。

ところが、それをせずに夜更かし生活で古い脳を育てないまま、塾、習い事などで、新しい脳ばかりを育て過ぎるとバランスが崩れてしまうのだ。早寝早起き朝ごはんが、子どもの脳育ての根幹であることは、さまざまなエビデンスがあった。

「私も自分の娘を実験台にしてるの。あははは」
アメリカに夫婦して留学し、脳科学の論文を書き、小児科医をしている。先生の娘さんは息子の1歳下。夜7時に寝て、5時に起きるという。先生自身も8時に寝て3~4時起き。メールの返信が届くのはいつも朝4時とか5時だった。

この人の子育てを信じてみよう。早寝早起き朝ごはんだけで、子育てが上手くいく。なんてシンプルなんだ。簡単な実験じゃないか――これが私の子育てのターニングポイントになった。

生活をガラリと変えた

それまでは、夜遅く帰宅する夫を待っている、もしくはちょうど寝かしつけたころに夫が帰ってきて起こしてしまい、11時くらいまで夜更かしさせていた。そんな生活リズムを朝型に切り替えようと9時就寝を目指したものの、なかなか苦労した。

夕ご飯を遅くとも8時までに食べさせなくては9時に寝かせられない。とても大変だった。そこで料理は20分で作るようになった。というか、それ以上かかるものは作らない。朝ごはんはパンをやめ、ごはんと前の日晩の味噌汁、焼き魚、納豆にした。シンプルなことほど実は難しい。「本当に簡単ならみんなやってるわ」とひとり納得した。

前日の残りの一汁一菜で朝ごはんは十二分! Photo by iStock