NHK『麒麟がくる』公式サイトより

『麒麟がくる』が、ここまで「歴史好き」に愛されているワケ

新鮮な大河ドラマ

時代はおなじみだが、新鮮な大河ドラマ

大河ドラマ『麒麟がくる』はいろいろ新鮮さを感じさせる。

作り手がそのことを強く意識しているのだろう。

いままでに何度も見た「戦国時代」なのに、新鮮な時代に見えてくるのだ。

歴史好きが楽しめるドラマを目指してるようにおもう。

〔PHOTO〕NHKオンデマンドより
 

見ているとちょっとわくわくする。

たとえば第一話冒頭、ドラマの最初は野盗の襲撃から始まっていた。

なかなか秀逸である。

ふつうに田畑を耕してる百姓たちの村に、武装した野盗が現れ、収穫物をかっさらっていく。ときには人も奪い去るのだろう。防ぐには自衛しかない。1954年の映画『七人の侍』で「腹の減ったサムライを雇うだ」と自警団を組んだのと同じ状況が展開されていた。

明智荘を守るために明智光秀が弓を取って野盗と戦っていた。

時代をリアルに感じさせるオープニングだった。

16世紀半ばの日本は、どこでもそうだったのだろうと想起させられた。

誰も守ってくれない。自分たちで守るしかない。そういう時代である。京の都でさえ似たようなものだったはずだ。

組織された「盗」の集団が、跋扈している。ときには、こういう「盗」の集団をまとめ、手下として使う首領が大きくなっていく。