「一緒の授業」演出の極意

こういった演出をするには、グループ分けをかなり考える必要があります。この子が活躍するためにはこの子と組んだら面白いだろう。こっちだと偏り過ぎかな、みたいなことです。このやり方は、経験者の子どもたちのプレーの幅を広げてあげることにも貢献できます。サッカーでいつも自分でドリブルをしてゴールをすることばかりに執着していた子が、サッカーはチームプレーだということに目覚めてくれます。そういった工夫がどのくらいできるかも、教師の腕の見せどころでしょう。

さらに、児童の体調も見てあげなくてはいけません。学校と塾の宿題が大変で、寝るのが午前2時だという子どももいました。塾から帰宅するのが10時。食事とお風呂を済ませ、学校の宿題に取り掛かるとそのくらいの時間になってしまったというわけです。

このため、僕は受験生の親御さんには「朝に宿題するよう促してください」とお願いしていました。宿題はせずに早起きして、1時間内に終わらせる。そうすると、自分でいつ何をどれくらいの時間内に終わらせるかという段取る力がつきます。

先生のほうも「終わらなかったら、来週の月曜日でいいよ」と弾力性を持たせてあげるといいと思います。時間内に終わらせる力がついていない子も、中にはいます。そういう力がない子もいれば、かつての僕のように遊びまくっている子もいる。そこを広い目で見てあげて、最終的にはみんなが提出するよう「いつならできそう?」とその子のスケジュールを聞いてあげます。そうすると「受験する子だけ、贔屓だ!」という声も上がりますが、宿題の「リスケ」が贔屓ではないことをクラス全員に伝えましょう