どの教科にも応用できる

このように、学習塾に通う子が、国語や算数の学習内容では先行します。ただ、それは体育も同じです。ミニバスケットボールクラブや、サッカークラブ、少年団で低学年のころからやってきた「経験者」は、やっていない子どもよりすべての技術で上回ります。だからといって、体育の時間に「ミニバスをやってる子は、シュートやドリブルはやっちゃダメだよ。君たちはみんなより上手いんだから」なんて先生は言いませんよね。だから、算数でも「答えを言うな」とは言わないであげてください

図工、音楽、体育でも、みんなが輝けるよう工夫します。
例えば体育でバスケットをやるとします。一度勝つと、勝ち点は3。ただし、チーム5人のうち3人が得点した場合は、負けても、勝ってもて「勝ち点1」のボーナス点が加えられる設定にします。4人が得点すると、勝ち点2が加算されます。

そうなると、面白い現象が起きます。チームメイトにシュートを決めさせようと、経験者たちが努力し始めます。すると、普通にやると、上手い子に任せてただコートに立っていただけであろう子たちの顔が生き生きしてきます。バスケットでも、サッカーでも、決めたらとても達成感がありますから。

もちろん、全員がシュートを決めれば負けても勝ち点3です。ひとりだけ決めて勝ったチームと同じ勝ち点が与えられます。よって、ボーナス点と勝ち点の最大6点を獲得するため、上手な経験者たちはパスしまくります。自分が犠牲になって、仲間に決めさせる。そうすると、みんなが喜ぶ。大盛り上がりです。これこそがスポーツのいいところです。

サッカーでもバスケットボールでも、得意な子が得意でない子と「一緒に楽しめる」仕組みを考えれば、互いに伸びる Photo by iStock