「だから、あえて隠し事をするようにしました。例えば、女友達と飲みに出かけるときに『誰と行くの?』と聞かれても、『あなたの知らない友達』と言ったり、一日何をしていたのかも言わないようにしたり。そうすると、すごく心配になるみたいで、私を追いかけるようになりました(笑)」

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これまで夫から連絡がくることなどほとんどなかったのに、「今何してるの?」というLINEがくるようになったという。

さらに、「夫から食事に誘われても3回に1回は用事があるからと断ったり、夫からのLINEや電話をたまに無視するようにしました。夫に嘘をつくのではなく、コミュニケーションの引き算をしているんです」とかおりさん。

こうしてミステリアスな妻を装うことで、かおりさんの夫は口調が優しくなり、かおりさんの興味を引こうと躍起になり、誕生日でもないのにプレゼントを買ってくるまでになったという。

最後にかおりさんはこう言った。

「私の気を引こうと頑張る夫を見るのは楽しいし、そんな夫を以前よりずっと、愛せるようになりました」

「夫に妄想を抱かせる」セクスティング

翻訳の仕事をしているさちこさん(仮名・45歳・子2人)は、結婚歴19年。夫との仲はここ何年も冷めきっていたそう。特に何か問題があったわけではないけれど、6年ほど前から次第にお互い誘わなくなり、それが普通になってしまったという。

「去年あたりから、ずっとこのままだったらどうしようって不安になってきて……。今手を打たないと、後々もっと難しくなると思いました。そんな時、アメリカ人の女友達から夫婦で『セクスティング』を楽しんでいるという話を聞いたんです」(さちこさん、以下同)

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「セクスティング」とは、sexとtexting(英語でメッセージを送信するという意味)の造語で、性行為をほのめかすようなメッセージや写真、動画を送ること。いわゆる昔のテレフォンセックスのデジタル版といったところだろうか。

早速さちこさんがセクスティングをググってみると、「最高にホットなセクスティングの例文」「セクスティングのマナー」などセクスティングに関する英語の記事が続々出てきた。

「その中に、心理学者によるアカデミックな研究もあるのを見つけました。セクスティングはもはや欧米のカップルの間では常識で、カップルに心理的なメリットがあるという研究結果もありました。これはもうやってみるしかないなって」