チェックする習慣を!

犬の場合はお尻側から1番目と2番目の乳頭(正式には頭側から数えるので、第4・5乳頭)に乳腺腫瘍ができやすいと言われている。そのため、未避妊の場合は特に、お散歩後の足を洗う際などに、お尻側の乳頭周辺の皮膚をつまむようにチェックする習慣をつけておくと良いだろう。

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また、犬は定期的に動物病院で診察を受ける機会があり、また犬種によってはトリミングでじっくり体を触ってもらうので、その際に発見されることも多い。

猫の場合、早期発見は犬よりも難しい

先ほども述べたが、猫はお腹側までびっしり毛で覆われている上、妊娠中でなければ乳頭はほとんど目立たない。
動物病院にかかる機会も犬より少なく、病院に行ったとしても、獣医師の前で仰向けになりお腹をじっくり触らせてくれる猫などほぼいないだろう。

よって、猫の乳腺腫瘍を早期発見するためには、オーナーの普段のチェックが欠かせない。月に1回でも、1日に乳頭1個でもいいので、毛をかき分けてお腹にしこりがないか確認してみてほしい。詳しいやり方については、下記のサイトにわかりやすくまとめられているので、参考にしてみてはいかがだろうか。
https://catribbon.jp/check/

片川家のがんもちゃん。猫はなかなかお腹を触らせてくれない 写真提供/片川優子

お腹にしこりを見つけたら?

もちろんお腹にできるできものがすべて乳腺腫瘍とは限らず、良性の過形成や、他の腫瘍であるという可能性もあるが、見て触るだけではそれが何なのかがわからないため、何かしこりのようなものを見つけたら病院を受診することをお勧めする。

特に猫の場合は、「まだしこりが小さいから」といって様子をみるのは絶対にやめてほしい。しこりの大きさが2cm以下で、適切な治療を行なった場合、その後の生存期間が倍以上伸びたという報告もある(文献3)
小さくても残念ながらすぐに亡くなってしまう子もいるが、大きくなるまで待つことは、愛猫と一緒に過ごせる時間を確実に縮めてしまうことになる。見つけたら必ず、すぐに動物病院で診てもらってほしい。

そのしこりが何かを調べるためには、針でしこりを刺し、しこりの中の組織をとって調べる方法や、そのできもの自体を手術で切り取って組織全体を調べる方法などがある。
乳腺腫瘍は多発することも多く、ひとつのしこりに気がついて病院に行き、よくよく調べてもらったら他にもしこりがあった、ということも少なくない。必要であれば毛刈りもしてもらい、しっかり調べてもらうことが大事である。