岩田健太郎医師の動画より

岩田教授の告発が暴いた…新型コロナを「人災」にした厚労省の大失態

まるで武漢を見ているようだ

なぜ下船者を隔離できなかったのか

新型肺炎の集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から、陰性と判定された乗客たちの下船が100人単位で続いている。政府は彼らの帰宅を認めたが、その判断は正しかったのか。船の実態を考えると、重大な懸念が残る。

乗客たちは2月19日から下船を始め、それぞれ公共交通機関などを使って帰宅した。政府は帰宅した乗客たちに、今後も自主的な健康チェックを求め、発熱などの異常があれば「それぞれの地域でフォローアップする」(加藤勝信厚生労働相)という。

だが、陰性と判定された後でも、たとえば、下船時に新型コロナウイルスに接触し、感染してしまう可能性がないとは言えない。米国、オーストラリアなどは自国民をチャーター機で帰国させた後も2週間、隔離している。なぜ、同じ対応ができないのか。

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加藤厚労相は19日の衆院予算委員会で、野党議員の質問に対して「国立感染症研究所から14日間管理され、陰性で最終的に健康確認が出ていれば、公共交通機関を使ってもいいと示唆があり、最終的に判断した」と答弁している。「隔離の必要はない」という判断だ。

同じ19日に衝撃的な動画が公開された。神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎氏がダイヤモンド・プリンセス号のひどい実態をYouTubeで「告発」したのだ。それによれば「中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました」と語っている。

 

岩田氏は「船は(ウイルスに汚染されている)レッドゾーンと(汚染されていない)グリーンゾーンに分ける鉄則が守られていない」「グチャグチャになっていてどこが危なくて、どこが危なくないのか、まったく区別がつかない」「乗員もマスクをつけたりつけなかったり、熱のある方が自分の部屋から出て、歩いて医務室に行ったりしていた」などと実態を暴露した。

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