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そろばん教室が「子どもの習い事」で再評価されている「意外な理由」

実はけっこう、キテるんです
加藤 ジャンプ プロフィール

「習わないとできない」がミソ

そのもやもやの理由の一つは、そろばんに長じていても必ずしも誰もがフィールズ賞を狙える数学者になるかといえばそういうものではないことだろう。その点、川上スクールの武則さんも

進み方はそれぞれでも、必ずできるようになるのがそろばんなんです

と、そろばんは努力で培われるものであり、決して特殊な能力ではないことを強調する。

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さらに言えば、そろばんといえば早さというイメージがあるが、肝心なのは「計算の過程を理解すること」なのだという。そして、どうやら、これこそが、現代のそろばんのキーコンセプトのようなのだ。

そろばんは誰でもできるけれど、習わないとできない。そこにそろばんの教育としてのポイントがあるんですね。数という抽象的な概念を、そろばんなら珠を動かして、抽象的な概念をビジュアルで具体化できます。そうすることで自分なりに数の概念を習得できる

 

こう説明してくれたのは、アラフォー以上なら誰でも一度は耳にしたことがあろう、「願いましてはトモエのそろばん」のCMソングでお馴染みのそろばん製造業『トモエそろばん』の藤本トモエ社長だ。

同社は今年創業100年を迎える。社名と自身の名前の関係だが、「自分の名前を社名にしたのではなく、先代で創業者の父が会社名を私に付けました」(藤本社長)のだという。