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そろばん教室が「子どもの習い事」で再評価されている「意外な理由」

実はけっこう、キテるんです
加藤 ジャンプ プロフィール

いつの時代であっても役に立つ

そろばん塾業界の状況について、神田にある日本珠算連盟の會本尚理事は、こう説明してくれた。

先生の高齢化も進んでいますし、後継者問題もある。少子化も進んでいますし、そろばん塾の業界は楽ではありません。ただ、たしかに、エクセルが当たり前の世の中であっても、入力した式が間違っていたら意味がない。そろばんをやっていた人が、ざっとデータに目を通すと、すぐに異常値に気づけるんです。これはいつの時代であっても役に立つ力です。そういった、数字感覚を身につけられることはやはり疑いがないんですよ

Photo by IStock

ただ、それにしては、そろばんのアピールが足りない気がする。旧来のメディアはもちろん、そろばん自慢のYouTuberも見たことがない。

そもそもそろばんにも「名人」がいるのに、あまりに知られていないのではないか。現在の名人は仙台でそろばん塾を経営する土屋宏明さんである。なんと土屋名人は中学生の頃に名人になって以来、20年間、その座を守り続けている。しかし、その存在を筆者は取材を始めるまで知らなかった。

 

どうも、もやっとしている。そろばん塾にも新機軸が生まれ、そろばんは新しいフェーズを迎えているようなのに、業界全体は、どうにも、もやもやしている。

たとえば、そろばん塾には団体が3つも存在している。それぞれに検定問題も違うし、検定料も異なっている。団体が複数あるから、日本一とされる人が何人も存在する。

実にややこしく、折角偉業を達成している土屋名人のようなリビング・レジェンドがいても、その凄さが伝わりずらい。ボクシングでも団体を跨いだ統一王座戦をやっているし、そろばんでもどうかと會本理事に問うたが、まだ予定はないらしい。