日本古来の正統派美形

中等科のころには、陛下はすでに数々の国を訪れ、皇室外交を展開されていたそうだ。

1974年11月、学習院中等部のころ、来日しているベルギーのボードワン国王とカメラ談義。皇室外交をすでに行っていた 写真提供/宮内庁

高等科に進むと、学校の授業以外にも、ご進講(身分の高い人に学問を講義すること)を受けられ、歴代天皇の事跡や、日本古来の文化、歴史、文化人類学、時事などを学ばれた。

趣味のビオラ演奏にテニス、登山。高等科のクラブ活動では社会問題研究会に所属し、時々ボランティアセンターを訪問することもあったというから、プリンスの毎日は、さぞかしご多忙だったことだろう。

1986年2月、25歳のお誕生日直前、ビオラを弾く浩宮殿下 写真提供/宮内庁

「プリンス」といえば、子どもの頃の私は、「海外王室の王子さまたちと比べて、日本のプリンスは地味だなあ」なとど、失礼なことを考えていたものだ。

日本のプリンス・浩宮さまは、くっきりひと重の切れ長の目で、すっきりとした塩顔。確かに少女漫画に出てくるようなキラキラした王子さまのイメージとは違ったが、今、その頃の写真や映像を見返すと、なんとも気品のある、端正な顔立ちをされている。

1975年11月に撮影された、1976年のお正月に公開された皇太子ご一家の写真。浩宮殿下は15歳だ 写真提供/宮内庁

まさに日本古来の正統派美形

宮中祭祀で束帯を身につけられたお姿は、雛人形のお内裏さまそのものだ。

今年の誕生日で還暦を迎えられた陛下だが、今も、同世代の男性より、ずっと若々しくて魅力的だと思っているのは、私だけではないだろう。

2019年12月4日、大嘗祭でのお姿。この正装が凛々しくお似合いだ 写真提供/宮内庁