皇室で初めての「親子同居」

また、皇室の慣習となっていた「親子別居」も廃し、「子育てはできる限り自分たちで」という方針で、一般の子どもたちと同じように子育てしようと努められたという。

1965年2月、浩宮親王5歳のとき、美智子さまと積み木で遊ぶ。こんな姿も昔ではありえなかった 写真提供/宮内庁

そんな美智子さまが、陛下を育てるにあたって作られたのが、有名な「ナルちゃん憲法」だ。

もともとは、ご公務で留守にする際、侍従や女官たちへの注意事項を書き記した育児メモだったのだが、その後も新しい項目が書き加えられていき、世のお母さんたちの「子育てバイブル」となったそうだ。

その条文のひとつには、こんな項目がある。

1日に1回くらいはしっかりと抱いてあげてください。愛情を示すためです。あなたのことを大好きな人がたくさんいるのよ

陛下のあたたかなお人柄の基本となっているのは、幼い頃に受けた、たっぷりの愛情なのだろう。

1966年11月秋篠宮さまが1歳の誕生日用の写真。美智子さまはファッションリーダーであり憧れの存在 写真提供/宮内庁