日本国憲法の第一条には、こう書かれている。

「天皇は、日本の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」

日本の象徴である天皇陛下がどのような方であるかは、国民にとって重要だ。
政治的な権限はなくとも、「天皇」のお人柄や在り方が、その時代の空気感や、国民のメンタリティに及ぼす影響は小さくはないからだ。
では、昨年即位された「令和の象徴」、徳仁天皇は、どういう方なのだろうか。

令和元年の秋から8回にわたって、私は「漫画家が見た雅子妃」という記事を連載させていただいてきた。
その間、天皇皇后両陛下について、さまざまな資料や映像を見まくっていたのだが、皇太子時代からの陛下の言動やお人柄を知れば知るほど、すっかり「天皇陛下推し」になってしまったのだ!!
いやいや、「推し」などという言葉は不敬にあたるだろうか? 「ファン」というのも軽すぎる……!?

国民のひとりとして敬愛する天皇陛下。
令和初の天皇誕生日を記念して、今回は「漫画家が見た天皇陛下」をお送りしたいと思う。

60歳のお誕生日用に撮影された天皇皇后両陛下の写真。リンクコーデも、柔らかな笑みも、お二人の仲睦まじさを感じさせる 写真提供/宮内庁
2020年2月23日は、令和初の「天皇誕生日」だ。コロナウイルスの影響で残念ながら一般参賀は中止となってしまったが、もし実施されたら相当の参拝者が皇居に集まったことだろう。

漫画家で小説家の折原みとさんは、現在「週刊女性」にて「皇后雅子さま~笑顔輝くまで」を連載している(毎月第一火曜日掲載)。その連載のためにたくさんの資料を読み込み、映像も見返してきた。FRaUWebでは「漫画家が見た雅子妃」として文章での連載をしていただいた。そこで折原さんが改めて感じたのが天皇陛下の素晴らしさだという。「思わず惚れる」というその理由を、天皇誕生日の今回、伝えていただこう。

ナルちゃんは皇室初の「親子同居」

2019年5月1日に即位された第126代天皇。徳仁天皇がお生まれになったのは、1960年(昭和35年)2月23日、午後4時15分
体重2540グラム、身長47センチ。標準より少し小さいが、元気な赤ちゃんだったという。
当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇・上皇后両陛下)の間に誕生された第1子は、祖父にあたる昭和天皇によって、浩宮徳仁(ひろのみやなるひと)親王と命名された。

1960年、昭和天皇皇后両陛下と皇太子ご一家の写真 Photo by Getty Images

皇室では、平安時代から、母親に代わって授乳、子育てをする女性を置く「乳人(めのと)制度」が続いていた。が、当時皇太子妃だった美智子さまは、ご自身の母乳で陛下を育てられることにした。

Photo by Getty Images