芸能人のネットビジネスに注目が集まっている。小嶋陽菜のアパレルブランド「ハーリップトゥ」や、水嶋ヒロのライフスタイルブランド「ジュードロップ」など、自ら立ち上げたブランドの商品をネットで販売することが芸能界でトレンドになっているようである。
「タレントがネット通販をやるケースは昔からあったよ」
そう思われるかもしれないが、実はこれらの販売スタイルはネット通販ではなく、「D2C」というビジネスのカテゴリーになる。D2Cとは「Direct to Consumer」の略。分かりやすく言えば、売り手側が中間業者を介さずに、ダイレクトにお客様に商品を売っていく仕組みである。
「いやいや、メーカーの直販サイトなんて昔からあるでしょ」
確かにその通り。従来のネット通販とD2Cの違いは正直分かりづらい。この違いを明確に線引きすること自体が難しいのだが、ここであえて違いを強調するのならば、メーカーの直売サイトよりも、D2Cのほうが売り手側のメッセージがダイレクトに消費者に届きやすいところといえる。