なぜか銀行と証券会社から「カモにされる人」たち、その意外な共通点

バフェット流はひたすら勉強すること
大原 浩 プロフィール

バフェットはまず勉強する

投資にハンディ・キャップはないということはすでに述べたが、我々がハンディ・キャップ無しで対峙しなければならない相手には、当然投資の神様・ウォーレン・バフェットも含まれる。この事実は決して忘れてはいけない。

バフェットの典型的な1日は次のとおりだ。

1. 朝起きると、ウォールストリート・ジャーナルはじめ、主要紙すべてに目を通す。
2. 朝食にチェリー・コーク片手にハムサンドを食べた後、数社の決算資料をじっくりと昼まで読み込む
3. ランチにチェリー・コークを飲みながらステーキを食べた後、書斎にうずたかく積まれた投資関連書の読書にいそしむ。
4. 夕食でチェリー・コークとステーキを楽しんだ後は自由時間

ハムサンドは1ヵ月間毎日食べても飽きないそうだし、野菜はほとんど食べず肉ばかり。さらには、チェリー・コークの本数は1日当たり2ケタにおよぶと思われ、あらゆる健康法に逆らって、今年90歳を迎えるのは驚きだ。

ちなみに、チェリー・コークはバフェットのおかげで米国では有名で今でも販売されているが、日本では見かけたことがない……

しかし、もっと驚くのはその勉強量だ。まるで受験生の1日のような生活を半世紀以上続けている。恥ずかしながら、執筆の仕事も行っている私の勉強量はバフェットには到底及ばない……

このような生活を半世紀以上も続けてきた投資の神様と、初心者はハンディ・キャップなしで対峙しなければならないのである。

バフェットは、「本気で勉強する気がない人々は投資をすべきではない」と述べているが、バフェットの意味する「本気の勉強」とは、どのようなものか想像がつくだろう。

バフェットは、個別企業の分析も行うが、本当に力を入れているのは「業界研究」である。
個別企業の業績は、結局<競合他社との間に、バフェットが言うところの『堀(絶対的な競争優位)』を築くことができるかどうか>で決まるから、業界の状況を知ることは必要不可欠なのだ。

 

また、バフェットの銘柄発掘は、まず有望な業界(ビジネスモデル)を見極めて、その中で圧倒的な競争優位を持つ企業がないか探すという手法で行われることが多い。

1つの業界を勉強するのには、当然相当な勉強が必要だが、バフェットがそれぞれの業界に持つ知識は、専門の業界アナリストも舌を巻くほど深い。