なぜか銀行と証券会社から「カモにされる人」たち、その意外な共通点

バフェット流はひたすら勉強すること
大原 浩 プロフィール

投資は経営やビジネスと同じだ

何もしなければ損をしない。これは、バフェットが「とことん熟慮したうえで投資を行う」というスタンスの基礎ともなっている。

また、こんなことも言っている。

1. 絶対損をしないこと
2. 1を忘れないこと

もちろん、バフェットは「投資は危険だからやめなさい」と言っているのではない。「十分な勉強をしないのであれば、カモにされるだけだから、投資をしない方が良い」ということなのだ。

当たり前だが、ハンドルを握ったことがない無免許の人間が、いきなり高速道路で運転すれば事故になるのは当然である。そのような馬鹿げた行為を行う人間はまずいないであろう。

しかし、投資の世界というのは、道路のようにはっきりと目に見えないから、どこが田舎道か、どこが高速道路かは、じっくりと勉強しなければわからない。

だから、十分な勉強をせずに、いきなり(目に見えない)高速道路に跳びだして「事故」に合う人々が多いのは、悲しいことだ。

職業柄、パーティーの席などで「何かいい投資先はないですか?」と聞かれることも多いが、その時には、こんな風に答えることにしている。

経営者には、

「例えば、誰かがあなたの会社が繁盛しているのをみて、『私にも社長の10分の1でいいから、即席で会社を繁盛させる方法を教えてくださいよ』」

ビジネスマンには、

「大学生の後輩が、就職の相談にやってきて『先輩みたいに高給取りで、かっこいい仕事』を、あんまり努力しないで手軽にゲットできるノウハウを教えてくださいよ」

と言われたらどうしますか?という逆の質問を投げかけるのだ。

最も多いのは「顔を洗って出直して来い」というたぐいの返答である。

 

経営もビジネスも「成功」の陰には血のにじむ努力がある。確かに、思い付きで始めた会社が一時的に成功したり、何も考えないで入社した企業が急成長することがないというわけではないが、「待ちぼうけ」の逸話のように「ウサギが切り株で頭を打つ」のを待っていても仕方があるまい。