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ゼロからわかる「日本の結婚」その意外な真実

婚姻届の届出前後で状況が一変する

著名人の不倫や離婚が騒がしい昨今ですが、そもそも「結婚」とは何でしょうか。

法律上、結婚は「婚姻届」を役所に届け出たその瞬間からスタートします。そして、婚姻届の届前後で状況が一変するのです。そこで、今回は「婚姻届」について深掘りしてみたいと思います。

婚姻届を既に届け出た方も、これから届け出ようとお考えの方も、意外なことを発見するかもしれません。

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1. 婚姻の二つの承認方法

国によって婚姻(法律では、結婚のことを「婚姻」といいます)を承認する方法は様々です。大きく分けて「法律婚主義」と「届出婚主義」の二つに分けることができます。

法律婚主義においては、行政の係官の面前において一定の手続で婚姻の意思を表明します。

そして、当事者に婚姻の意思があることと重婚や近親婚の禁止など婚姻障害事由が存在していないかどうかを確認したうえで、婚姻関係を公示して当事者の家族関係を明らかにするなど、婚姻が承認されるまで法律が定めるいくつかの手続をとることを必要とします。

一方、届出婚主義では、戸籍係へ婚姻の届出をすることによって婚姻が成立します。届出婚主義は法律婚主義と比べてとても簡易な制度といえるのです。

日本は「届出婚主義」を採用

日本は、明治民法で届出婚主義を採用しました。明治民法の起草にあたって、立法者は、婚姻と夫婦でない男女間の私通を区別するために一定の方式の必要性を認めていました。

そこで、当初は法律婚主義に基づく儀式婚主義(まず国家へ申出をし、次に儀式を行い、そして届け出るという3つのプロセスがいる)の成立を進めていましたが、儀式婚主義は複雑で国民になじまないとして、結局、届出婚主義を採用しました。そして、この制度は現在まで維持されています。