危ない羽田新ルート、飛行機から突然「黒い物体」が落ちてきた

親子で目撃!黒くて丸いものが…
福場 ひとみ プロフィール

新ルートと横田空域

そもそも、国土交通省がこんな危険な都内の住宅密集地を新ルートとした理由はなぜか。比較的住宅が密集していないエリアを横田空域として、米軍が独占しているからだ。よって今回の新ルートは首都圏西部に横たわる横田空域のスレスレ、またはまたいだ場所に設定せざるを得なかった。

この事情によって、またもう一つ新ルートでの安全性の問題がひき起こっている。新ルートは板橋区あたり1200度の高度から国際的に異例の急角度(3.45度)でジェットコースターのように南に急降下している。国際的に、降下の角度は3度だと決まっている。

異例の急角度に「安全性が確保できない」という理由でデルタ航空は、試験飛行での同ルート走行を見送った。試験飛行に参加したのは国内便だけだという。

国土交通省は表向き、騒音対策のため高高度にしたと説明しているが、本当の理由はすぐ隣に「横田空域」があり、ルートによっては重なる空域があるためだ。低空域を走る米軍機が存在するため、衝突をさけるため高くしていると、航空会社の内部文書の存在が昨年末の報道で明らかとなっている。

 

世界から人の往来が増えること自体は、喜ばしいことであるようにも思う。正直なところ、私も自宅の上に航路が引かれる”当事者”にならなかったら、この問題に強い関心は持たなかっただろう。

しかし残念ながら、都心に住んでいる限り、誰もが”当事者”になる可能性は避けられそうにない。この低空飛行で新ルートは離発着・晴天・悪天候時を含め複数ルートが存在する。

航路は300メートルの横幅があり広いので、自宅に航路が引かれてしまった人は私だけでなく相当数いる。自宅上に航路がなくても、都内のターミナル駅の上を走行するために誰もが頭上に落下物が落ちてくる可能性が存在するのだ。

試験飛行の期間中、子供の保育園にお迎えに行くと、園の真上を低空飛行が通っていった。これから、本当にこれが日常になるのだろうか。子どもたちの上に落ちない保証は、どこにもないはずである。分刻みで無数の飛行機が往来することで、起こりかねない事故の不安は、かき消せそうにない。