危ない羽田新ルート、飛行機から突然「黒い物体」が落ちてきた

親子で目撃!黒くて丸いものが…
福場 ひとみ プロフィール

新宿、渋谷、品川の上も通過する

自宅に着いて空を見上げると、頭上に飛行機の腹が見える。やはり自宅の真上を走っている。2分ごとに頭上を行き交う飛行機の騒音は、部屋に入ってからも相変わらず激しい。そして、秀島氏の講演のことを思い出しさっそく連絡した。

事態を報告してすぐに聞かれたのは、「その時、機体は脚を降ろしてていなかったですか?」ということ。意識していなかったのでよく見ていなかったのだが、落下物は飛行機が脚を下ろす瞬間(ギアダウン)が一番多いのだという。

「飛行機は着陸時の衝撃が激しいために、車輪のネジが緩んだり、ゴム部品がヘタりやすいのです。それがギアダウンの時に落下してくる。氷の塊もギアダウン時に落下してきます。これは部品よりも頻回に落ちてきますが、これは落下物としてカウントされていません。機内で使った水が少しでも漏れると、高高度から落ちるため、地上に落ちてくる頃には氷塊に変化します。計画ではギアダウンは豊島区より南の渋谷・恵比寿あたりで行われる予定になっていますが、パイロットが予定の場所よりも早くしてしまうケースは多いのです」(秀島氏)

実際、このエリアで脚を下ろしているのを目撃した人がいると、後で聞いた。

「現在走行している海ルートでも、航空局は陸上でのギアダウンは非常に危険なので、海上でするようパイロットに再三注意してきましたが、それを守らずギアダウンを海に入る前にしてしまうケースが多かった。それがこれからは毎回、住宅密集地の上でギアダウンをすることになるため、常に危険が伴うわけです。これがいかに危険で法外なことか、おわかりいただけるでしょうか」

 

過去の開示情報をみると、落下物で過去最重、過去最大の物はいずれもタイヤトレッド(タイヤのゴム)だ。最重は23kg(千歳空港、平成21年)、最大はなんと4m15cm(成田空港、平成26年)だという(平成二十八年十一月十八日受領 答弁第一三三号 航空機からの落下物に関する質問に対する答弁書より)。

こんな大きなものがもし1km上空から落ちてきたとしたら、下にいる人たちはひとたまりもない。約15秒程度で落ちてくるので、逃げる時間もほとんどないだろう。

新ルートは新宿、渋谷、品川などターミナル駅の上を通過するが、人通りの多い場所にこのようなものが頻繁に落下してくれば、人身事故も多くなるのではないだろうか。