「人民は激怒…」中国改革派学者が発した檄文「衝撃の中身」

新型肺炎で広がる批判の世論
古畑 康雄 プロフィール

「何億もの国民を苦しめている」

そして、「国民の怒りは火山が爆発したようで、激怒した人民はもはや何も恐れない」として、2018年以降の9項目の状況を挙げ、「政治的に堕落し、政権に徳が失われた」、「人民大衆は政権を守るための『必要な対価』(新型肺炎で多くの死者が出ていることを指しているとみられる)にすぎず」、「役人は上も下も感染状況を隠蔽するのは、核心(習近平)が太平を謳歌するためで、人々のことは何も考えていない」、「大流行を前に、最高指導者に指導者としての徳はなく、対応はちぐはぐで、何億もの国民を苦しめている」とこれまでにない激しい言葉で習近平政権を批判している。

 

9項目の中で、内政や外交、さらに市民の自由について、許氏はこう述べている。

「内政のガバナンスは全面的に低下している。経済の低迷はすでに定まり、今年は更に悪化する勢いであり、『風波』(1989年の天安門事件のこと)以来かつてない状況で、『組織的秩序喪失』『制度的無能』は極度に達している。国民の信頼感は失墜、政治や学界での不満が蓄積し、社会は萎縮し、文化出版は低迷、残るは指導者におもねる革命歌曲やドラマや、恥知らずの御用文士たちの礼賛だけだ。」

「最も残念なのは、香港や台湾の情勢を見誤り、特に香港基本法の普通選挙の約束を果たさず、相次ぐ拙劣な対応により、政治的な信頼が完全に失われ、中国で最も繁栄し文明的な地区の民心が離反し、世界にこの政権の無頼な姿をさらすことになったことだ。米中関係を見ても、指導者のだらしなさ、さらに意表を突くトランプ政権により、すべてが台無しになっている。『帝国主義が我々を滅ぼそうとする野心はなくならない』という(有名なスローガンがあるが、米国が)やりたくてもできなかったことを、(習近平は)むしろ手助けしている、と揶揄するコメントがネットにあふれている。これはからかいと言うだけでなく、心痛むことではないだろうか。」