新型コロナウイルスで中止!最新テクノロジーイベントの意外な脆弱性

「次なる商機」をよぶ技術的視点とは?
西田 宗千佳 プロフィール

なぜなら、そうした場には「大量の人々が集まる」ことによって生まれる偶然性や、リアルの場ならではの周知効果が明確に存在するからだ。

ネットでの直接型の情報発信は確かに、大企業が消費者に対しておこなう場合にはきわめて有効である。しかし、「消費者の注意を惹けていない」場合にはどうだろう? 関心のない人々がわざわざ、その情報を見にきてくれるだろうか。

 

スマホケースの新製品発表に興味ありますか?

たとえばiPhoneのような、人気のあるスマホの新製品なら見てくれるだろう。では、スマホケースは? ソフトウエアソリューションは? 業務用機器は?

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内容に派手さがなく、単純に周知すればいいものでなければないほど、直接型の情報発信がうまく機能しなくなっていく。情報をわかりやすく加工して、魅力的に伝える「メディア」の役割が、ここでふたたび重みを増してくる。

また、展示会などでは、特にそのブースを目指していたわけではないのに、たまたま通りかかった展示が気になって、ブースにいる関係者に話を詳しく聞いたところから思わぬ関係がつながる……ということも少なくない。

通路で関係者と出くわして立ち話をしたり、懇親会で初めて会った人と情報交換したり、ということもある。

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「人が集まる」場では、「事前に想定していなかった発見」が生まれる。極論すれば、展示会などの効果はその点にこそ存在している。

バーチャル空間なのに人数制限!?

VRなどでは本来、これを再現可能なはずである。たくさんの人がネットワーク上に集まり、そこで話し合うことは、すでにゲームなどでも実現できている。

問題は、それがまだ「数百人以下のスケールの出来事」にすぎない、という点にある。

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