新型コロナウイルスで中止!最新テクノロジーイベントの意外な脆弱性

「次なる商機」をよぶ技術的視点とは?
西田 宗千佳 プロフィール

YouTubeなどの動画共有サイトを使って、動画を流せばいいからだ。大手企業の場合、新製品発表などの際には、自ら作成した動画を流し、開発者や経営者が直接、消費者に語りかける例も増えている。

ゲーム業界でいえば、任天堂が「Nintendo Direct」として、動画を使っての、ユーザーに向けた文字どおりダイレクトな情報発信に積極的に取り組んでいるし、トヨタも、動画オウンドメディア「トヨタイムズ」で、自らの経営方針や商品についての方向性などをアピールしている。

過去には、企業はマスメディアを通じて、広く、多くの人々に情報を周知していた。マスメディアという「媒体」が必要不可欠だった。

人気商品だけの特権

だがいまや、動画での情報発信はお手軽になったし、消費者の側もSNS等を通じてそれをシェアして広げたり、感想や意見を発信していく。企業と消費者がマスメディアという「トランスレーター」をはさむことなく、直接、語り合えば誤解も少ない……。

メディアの側に属する人間がいうのは本来はばかられるのだが、そういう傾向ははっきりと存在する。

 

単に「新製品の情報を知らしめる」のであれば、もはやリアルのイベントだけにこだわる意味はない。ネットワークを使う情報伝達でも、いろいろなことができるようになっている。今回のMWC中止は、そういう部分を問い直す意味も出てくるだろう。

とはいうものの、現実的に、MWCのような巨大な展示会や、重要な学会・国際会議をネットワーク上の活動だけで代替できるか、というと話はそう単純ではない。

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