「くまモンの人間バージョンになろう」

ミカ「当時、私たちが出していたCDのジャケットがロボットのような無機質な感じで。それが“素材”っぽいね、という話になったんです。

あのころ、無料でもいい、路上ライブでもいいから、『なんとかしてでも世に出ていきたい』と思っていましたね。ハングリー精神旺盛でした」

リカ「そのころ、熊本県のPRマスコットキャラクター『くまモン』が流行していたんです。くまモンもフリー素材。誰でも使えるキャラクターとして、商品化していて。そこからアイディアをもらい、くまモンの人間バージョンになろうと『フリー素材』でやっていく道を選択しました」

撮影用背景布「グリーンバック」はスタッフの手作り。軽くて折りたたみも可能だ

――実際に「フリー素材」となっていかがでしょうか。

ミカ「フリー素材って、使ってもらうだけじゃ無料だから、実はお金にならないんです。そこから、ギャランティのあるお仕事につなげていかなければならなくて」

リカ「活動を続けていくうちに、フリー素材という枠を超えて、初めてスマートフォンのCMのオファーがあったんです。そこからメディアの仕事が広がったともいえるので、本当にうれしかったですね」

ミカ「フリー素材としてやっていこうと決めたとき、CM出演は諦めていました。

著作権を放棄して無料広告として使ってもらうわけですから、競合などで使えない企業も出てくるはず。しかも、どういうシーンで使われるかわからない。もしかしたらアダルトサイトに使われているかもしれない。それが懸念事項で使わない企業もあるだろう、と」

リカ「でもそのスマートフォン会社の方は、『うちのスマホを持った写真のフリー素材も作りましょう!』と言ってくださって。そのことが、他の企業の方からもオファーをいただくきっかけになりましたね」