積水ハウス・和田前会長が激白「私をクビにした阿部会長に告ぐ」

「行動を起こすことに決めました」
週刊現代 プロフィール

蜜月と思われていた2人の関係に亀裂が生じたきっかけは、'17年6月に発覚した同社の地面師詐欺事件だった。

東京・五反田の土地取引をめぐる詐欺事件である。五反田駅に近い老舗旅館「海喜館」跡の約2000㎡の土地の売買契約を締結したものの、63億円を支払った段階で書類の偽造などが発覚し、土地を取得できない事態に直面した。

 

クーデター当日のこと

積水ハウスは、所有者になりすまして無断で土地の売買をする「地面師」に騙されたのだ。

翌年1月24日、「クーデター」当日の回想から、和田氏の証言は始まる。

地面師事件を受け、4人の社外役員で構成される調査対策委員会が設置され、事件の真相を調査していました。

当日の取締役会には、この「調査報告書」が提出されました。そこには、積水ハウスの杜撰な取引の数々が克明に記されていました。

調査対策委員会の皆さんは一様に「阿部社長の退任はやむなし」として、取締役会に先立って行われた「人事・報酬諮問委員会」でも「阿部退任が妥当」との結論が全会一致で決まっていました。

これを受け、取締役会の議長として私は阿部君の「社長解職動議」を提出しました。

ところが彼はこの取締役会に備え、多数派工作を仕掛けていたのでしょう。阿部君の側についた役員は5人。私が提出した動議は5対5の同票で否決されてしまいました。

それだけではありません。阿部君は返す刀で私に「会長解職動議」を提出したのです。