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積水ハウス・和田前会長が激白「私をクビにした阿部会長に告ぐ」

「行動を起こすことに決めました」

積水ハウスの実力会長が「クーデター」によって会社を追われてから2年が経った。自分を追い落とした経営者は、会社の信用を落としてばかり。老体にむち打ち、ついに行動に出ることを決めた。発売中の『週刊現代』が特集する。

「阿部会長は退任すべき」

積水ハウスが3年前に、地面師による詐欺事件に巻き込まれたことは皆さんのご記憶にあると思います。それ以降、あの会社は「ガバナンス不全」に陥っています。

原因を作ったのは現会長の阿部俊則君をはじめ、4人の代表取締役です。4月に行われる株主総会で、現経営陣の責任が問われる必要があります。

私は'18年1月24日、クーデターに遭い積水ハウスの代表取締役会長の職を事実上解任されました。当時私は76歳。それ以降は静かに余生を過ごそうと考えていました。

しかし現在の積水ハウスの惨状を幹部たちからたびたび聞かされるにつれ、なぜこんなことになってしまったのかという憤りが徐々に募ってきたのも事実です。

私の元には、積水ハウスの現役幹部や社員、パートナー企業、海外の株主の皆さんから、さまざまな意見が届きます。

「阿部会長の体制では、もはや積水ハウスは潰れてしまう」
「和田さんがもう一度立ち上がって、積水ハウスを建て直すべきだ」―。

まだ詳細に明かすことはできませんが、私は現会長の阿部君は今年4月の株主総会で退任すべきだと考えています。

私は積水ハウスの心ある幹部たちとともに、行動を起こすことに決めました。

 

こう語り始めたのは積水ハウスの前会長兼最高経営責任者(CEO)の和田勇氏(78歳)である。'98年に社長に就任するや、同社を売上高2兆円企業に押し上げた実力経営者。

だが2年前、和田氏の腹心と目されていた当時の社長兼COO・阿部俊則氏(現会長)が仕掛けたクーデターで失脚、積水ハウスを去った。

社長が会長を解任する内紛の背景に何があったのか。和田氏が、一連の騒動の真相を語るとともに、これから予定する「行動」について激白した。