韓国・日本の10代が使ってる「日韓ミックス言語」を知ってますか

「チンチャそれな」「やばいンデ」?
稲川 右樹 プロフィール

韓国の若者が使う「チョメンナサイ」

代表的な韓本語をいくつか紹介しよう。ファッションセンスが良いことを表す「カンジ(간지)」は日本語の「いい感じ」に由来する韓本語だ。

「ニンゲン(닝겐)」はズバリ「人間」。ちなみに韓国語で「人間」は「インガン(인간)」というが、日本語における人間とはニュアンスがちょっと異なり、「あの輩(やから)、あの野郎」という感じで誰かを卑下する場面で使用されることが多い。その点は韓本語の「ニンゲン」も同様だ。単語の持つニュアンスは韓国語のまま、言葉だけを日本語から借用したという点が面白い。

 

また、やはりというか何というか「キモチイ」「ヤメテ」など性産業由来の語彙流入も盛んだ。

数ある韓本語の中でも私が個人的に傑作だと思う韓本語は「チョメンナサイ(초멘나사이)」だ。これは主にTwitterなどのSNS空間において使用される言葉で、「初めて」という意味の「チョ(초)」、「メンション=リプライ」という意味の「メン(멘)」そして日本語の「ごめんなさい」が結合して出来ている。一度も絡みのない人に突然リプライをする時の挨拶として使用されており、日本でよく言われるところの「FF外から失礼します」に該当する。

〔PHOTO〕iStock

このような高度な言葉遊びが可能なのは、韓国の若者の間で「ごめんなさい」という日本語の語彙と、その意味が広く正確に認識されているからに他ならない。