家への投資は「応用が利くかいなか」

一方で、もちろん教科書どおりに世界が動くわけもなく、さまざまなリスクは考えられる。でも住む家に投資するというのは、他にも投資リスクをカバーする要素がいくつかあった。

マンションなら、大きく分けて3つのパターンで応用がき利くと考えた。まず、今後、不動産市場が盛り上がった場合、①高く売るのも手だし、②人に貸して賃料を貰うこともできる。もし市場が下がったり、上手く貸せなければ③自分で住めば良い。これが株式や債券投資だと、貸し出すオプションはないし、実物ではないので住めない。金融用語で「リアル・アセット(そこにある実物)」に投資するというのは「とりあえず何かしらの使い道がある」ということなのだ。

なので、私がいつも不動産投資を迷っている友人がいたら聞くことにしている質問は「その家に住みたいと思える?」ということ。立地や広さ、利便性、好み、その他の条件を見て自分が住めないような家なら買わない方がいい。何故なら手持ちの「いざとなれば自分が住む」という3つ目のカードを1つ手放すことになるからだ。

さて、家を買うと決めた次は、「どこにどんな家を買うか」が重要になってくる。私の場合、まずは次の「買い手」はどんな人たちになるかを想像した。32歳の私が68歳になるまでに、東京に起こりそうなことを書き出してみる。簡単に起こりそうなのは老人が増えるということ。そして外国人、特に13億の人口を誇る隣国の中国人が増えるだろうと予想を立てた。そうすると、老人が住みやすい便利な都心で、外国人に馴染みのあるエリアに的を絞ることになる。広さだけは理想とかけ離れていたが、そこはギブアップした。

家そのもののことだけではなく、もし貸すとしたら? 将来の価値は? と色々調査をした Photo by iStock