槇原敬之「2度目の逮捕」で危惧…芸能人の薬物事件を愉しむ人たち

「処罰より治療」という一言に尽きる
原田 隆之 プロフィール

一時的な感情や薄っぺらい「正義感」で薬物使用者を吊るし上げてバッシングし、ほくそ笑むような社会は、科学的な事実を無視した野蛮な中世のような社会である。

何が憎いのか、何が愉しいのか、ここぞとばかりに薬物使用者や芸能人をバッシングして声高に非難する人たちは、自分こそが薬物問題を助長しているのだという自覚をするべきだ。

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今回の件に話を戻せば、槇原さんの繊細で美しい歌詞やメロディーに癒された人は多いだろう。その歌をもう一度聞きたいという人も多いだろう。だから立ち直ってほしいというファンは多いと思う。

しかし、彼のファンだから、彼の歌が好きだからというだけの理由ではなく、有名人であろうがなかろうが、優れた人物であろうがなかろうが、一人の人間としてその人権を尊重し、また安心して戻ってくることができるような社会、そしてそのなかで本来の自分を取り戻すことができるような社会、そういう社会を目指したいものである。