ワインカラーの着こなし

2月23日は天皇誕生日。皇居で予定されていた一般参賀は中止となりましたが、天皇皇后両陛下がご一緒にご公務に取り組まれる機会は増えているようです。春の足音が近づいてくるように、皇后雅子さまのファッションの彩りにも、少しづつ明るさや華やかさが増してきています。

たとえば、冬季デフリンピック競技大会の入賞者とのご面会(2月17日、皇居・宮殿)では白いスーツを、「世界らん展2020―花と緑の祭典―」(2月14日、東京ドーム)ではロイヤルブルー のスーツをお召しになりました。ジャケットと膝が隠れる丈のIラインのスカートのセットアップは、雅子さまのファッションを代表するシグニチャーなスタイルのひとつ。存在感のある色と品格あふれるスタイルとの相乗効果で、その場がぱっと華やぐような存在感のある着姿となっています。

【写真で振り返る、雅子さまのパンツスーツルック】

華やかかつシックなワインカラーのパンツスーツ。2月3日午後、東京都港区(代表撮影)

パンツスーツも雅子さまのファッションを代表するスタイルのひとつ。御即位記念特別展「令和の御代を迎えて」(2月10日、三の丸尚蔵館)をご覧になられる際にはブルーグレーのパンツスーツを、『「水と文化」国際シンポジウム-水の遺跡から地域の発展を考える-』(2月3日、政策研究大学院大学)をご聴講される際にはワインカラーのパンツスーツをお召しになりました。学術研究の場にふさわしいシックな色を選ばれたことで、雅子さまのインテレクチュアルな魅力がより一層引き出されているように感じられました。

ワインレッド、ボルドー、バーガンディなどと呼ばれる、赤ワインのような深みのある紫みの赤は、雅子さまがよくお召しになる色のひとつ。赤ワインの熟成した味わいを連想させる、豊潤な恵みの色として、主に、晩夏から秋冬ファッションの定番色として、ウィメンズだけでなくメンズファッションにも取り入れられています。ドレッシーでありながら、落ち着いた雰囲気のあることから、ドレスやスーツなどの装飾的で贅沢なセレモニーウェアにも映えます。ニットやセーターでこの色を取り入れると、トラッド、クラシック、アンティーク、ヴィンテージといったムードを引き寄せることができます。

ローブモンタント、ジャケットとIラインスカートのセットアップ、ニットやセーターなど、雅子さまのワインカラーの着こなしはとても表情豊かです。今回のパンツスーツは、ショールカラー(へちま襟)のジャケットのインに、白いボウタイブラウスを合わせ、メリハリの効いた配色になっています。パンツスーツのマニッシュな印象と響き合い、落ち着いた中にも颯爽とした雰囲気が感じられるのではないでしょうか。