# ココイチ # カレー

ココイチの「客離れ」が止まらない、“値上げ”よりも致命的な原因

強気の価格戦略も限界を迎えた
井上 岳久 プロフィール

新たな敵「スパイスカレー」の登場

スパイスカレーとは、一言でいえば、「スパイス感を全面に強調した日本人向け創作カレー」です。そもそもは大阪からブレイクし、2017年頃には東京に進出。その後も、大阪や北海道など全国に波及し、第2次といえるカレー専門店ブームを巻き起こしています。

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スパイスカレーの特徴は以下の通りです。

1)直接、大量のスパイスを振りかけるなど、独特のスパイス使いで、スパイスの刺激がダイレクトに味わえる
2)店ごとに異なる独創性のあるカレーで、日替わりで違うカレーを提供する店が多い
3)甘・辛・酸・苦・旨味の五味を意識した、日本人の味覚に合う
4)サラダやピクルスなど副菜と一緒にワンプレートで提供、2種以上のカレーを合い盛りにすることが多い
 

なぜ、スパイスカレーが日本の老若男女に好まれているか。それは、スパイスを強調しつつも、お茶や山椒といった和の要素が多く取り入れられていて食べやすく、しかも見た目が華やかで「インスタ映え」もすること。さらに、栄養バランスが良いことなどが理由として挙げられます。

このスパイスカレーのブームは、結果として日本人のカレー消費に大きな影響を及ぼしました。つまり、スパイスの多様性によって、もはやカレー専門店はラーメン店並みに急増したことで、外食でカレーを食べる人は、チェーンではなく専門店を選ぶ時代に来てしまったということです。