# カレー # ココイチ

ココイチの「客離れ」が止まらない、“値上げ”よりも致命的な原因

強気の価格戦略も限界を迎えた
井上 岳久 プロフィール

時代に取り残されるココイチ

ココイチのトッピングといえば、代表的なものが「ロースカツ」などの揚げ物です。特に、家庭で揚げ物もやらない若い男性にとっては、揚げたてのボリュームあるカツが気軽に食べられるとあって、これまでは人気を博していました。

しかし、今の若者は健康志向の広まりによって、カロリーの高い揚げ物を避ける傾向にあります。そもそも糖質制限食のブームなどから、カロリーを気にする人が増えた今日において、単純にカロリーアップとなるトッピングそのものが倦厭されがちです。

 

また、トッピングを見越して簡素化されたココイチのカレーは、飲食業界における「野菜を摂る」大きな流れに取り残されている印象も受けます。

野菜の素揚げがトッピングされたスープカレー。都心部を中心に展開する「野菜を食べるカレーCamp」に代表される炒めカレー。そして、色とりどりの野菜を敷き詰めたスリランカカレー。ここ数年でトレンドになったカレーを見ても分かる通り、カレー業界では今、“野菜”というのが一つのキーワードになっています。

スリランカカレー(Photo by iStock)

一方、ココイチのカレーは、具材が溶けてしまっているために、ご飯とカレーソースという見た目になっています。そのため、野菜感のない、栄養バランス的に物足りない印象を与えてしまっている、というのがマイナス要因の一つと言えるでしょう。

さらにここ最近、新たにココイチの立場を脅かす存在が現れました。それが「スパイスカレー」を提供する新・カレー専門店の急増です。