中国企業が洩らした新型肺炎「膨大な死者数」はフェイクか真実か

公式発表をはるかに超えた数字
長谷川 幸洋 プロフィール

テンセントが「真実の数字」を漏洩?

テレビは、中国報道に関して「バランスをとる」のに細心の注意を払っている。中国の怒りに触れて、中国の立場を代弁する人たちに出演拒否されたりしたら、一大事である。最悪の場合、バランスがとれなくなって、番組を制作できなくなる。

だから、新型肺炎をめぐる報道でも、ひたすら「大本営発表」を続けて、めったに深堀りしない。「せめて専門家が解説すればいいのに」と思われるかもしれないが、中国に都合の悪い真実を口にしたら、番組を困らせてしまう。それで、つい保身に走る。

読者は、何度もテレビに出てきて中国の実態について解説している専門家やコメンテーター、あるいは司会者の発言の裏には、多かれ少なかれ「中国への忖度がある」と割り切って聞いたほうがいい。

私はこのコラムを書いている最中もそうだが、音を消してテレビを見ている(笑)。ときどき、フリップを見るだけで十分だ。

では、ネットはどうか。

 

感染者数について、中国のネット企業、テンセントが誤って「真実の数字」を伝えてしまったのではないか、と注目を集めたケースがある。台湾の英字紙、台湾ニュースがテンセントのサイトに掲載された数字をネットで報じた(https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3871594)。

テンセントの「感染状況トラッカー」(2020年2月13日昼)