小泉進次郎環境大臣の育休問題で、育児休職を取ることで当時者意識が高まるという効果に賛同しながらも、「でも『取るだけ育休』の夫だとむしろ食事の世話までしなければならなくて大変」という現状の嘆きもSNS上では語られている。過去には某議員が育児休職を利用して浮気旅行したこともあった。育児休職する、育児に関わるということ以前に、「乳幼児を育てているときの夫の浮気」すら少なくないのだ。

多くの離婚取材をしてきた上條まゆみさんが今回話を聞いたのは、夫の浮気現場を目撃してしまった太田志帆さん。しかし彼女はとても潔く、相手を責めたてずに離婚した。それはなぜか。そしてそういった離婚が彼女たちにもたらしたものとは――。

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1歳児の息子連れた目前での「事件」

「忘れもしません。息子が1歳になったばかりの6月のある日。衝撃的な『事件』が起きました」と、太田志帆さん(仮名・51歳)。都内在住のフリーライターで、シングルマザー。14年前に離婚した。

「近所のママ友と子ども服のファミリーセールに行こうって、表参道に出かけたんです。ベビーカーを押しながら通りを歩いていたら、向こうから来るの、あれ? 旦那だな? いや、昨日から出張で群馬にいるはずだから違うか。でも、旦那だな。女の人と手つないでる……」

まさかショッピングに来た街中でベビーカーを押していて、夫が知らない女性と手を繋いでいる現場に遭遇するとは…(写真の人物は本文と関係ありません)Photo by iStock

あちらはまったく気づいていない様子。だんだんと近づいてくる、どうしよう。でも、このまま知らん顔して通り過ぎてしまったら、後から言っても「人違いだろ」とか言われてしまうかも。わずか数秒の間に頭の中でクルクルと考えた挙句、志帆さんはすれ違いざまにポンポン、と肩を叩いた。

「一緒にいたママ友に『知り合い?』って聞かれて『ううん、旦那』って答えたら絶句してました(笑)。昔のことで笑い話にしてるけど、そのときは晴天の霹靂でしたね。全然疑っていなかったから」