【スクープ】オスプレイが仙台空港に緊急着陸、露呈した「弱点」

「凍結警告灯」が点灯
半田 滋 プロフィール

実は、オスプレイが千歳基地に到着する予定の1月27日には第262飛行隊の「ET01」「ET02」が山口県の米海兵隊岩国基地に飛来していた。燃料の補給を受け、この日のうちに千歳基地へ向かう計画だったとみられる。

しかし、2機とも動くことはなく、30日になってなぜか「ET01」だけ普天間基地に引き返した。そして日付は不明だが、入れ替わるようにして「ET03」が普天間基地から岩国基地にやってきた。

その後、この「ET03」は神奈川県の米海軍厚木基地へ移動。2月4日になって厚木基地を離陸して三沢基地へ向かい、岩国基地からやってきた「ET02」と三沢基地で合流、2機は燃料補給を受け、千歳基地へ向けて離陸した。

 

「悪天候」では説明がつかない

こうしてオスプレイの行程を振り返ると、「悪天候が理由」というだけでは説明がつかないことがある。なぜ機体の入れ替えがあったのか、なぜ1機だけ厚木基地へ向かったのかの2点だ。

防衛省は、この2点の事実さえ承知していない。これらオスプレイの動向は、地元の監視グループの連携によって確認された動かしようのない事実である。防衛省の情報収集力はこと在日米軍の動向に限っては、一般市民より劣ると言わざるを得ない。

ノーザンヴァイパーにおける顛末から、オスプレイは寒さに弱いことがはっきりした。オスプレイを採用した米海兵隊は、温暖な米本土南部や暑い中東で運用しているからまだいい。

陸上自衛隊が米政府から購入するオスプレイの場合は、そうはいかない。演習場は今回のノーザンヴァイパーで使われた北海道大演習場や矢臼別演習場など北海道のほか、仙台の王城寺原演習場など寒冷地が多いからだ。