Photo by gettyimages

【スクープ】オスプレイが仙台空港に緊急着陸、露呈した「弱点」

「凍結警告灯」が点灯

北海道で行われていた陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練「ノーザンヴァイパー」の参加に、8日も遅れた米海兵隊の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」。その訓練に参加した2機のうちの1機が、千歳基地から帰還する途中の10日、仙台空港に緊急着陸していたことがわかった。

仙台防衛局によると、米軍から「『凍結警告灯』が点灯したので予防着陸する」との連絡があったという。この日、仙台空港では民間航空機がふだん通りに飛んでおり、筆者が2月9日の「現代ビジネス」記事(オスプレイが「日米共同訓練に大遅刻」した本当の理由は何か?途中で引き返し、機体入れ替えもhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/70321)で指摘した通り、「寒さに弱いオスプレイ」が米側の「証言」によって裏付けられた。

 

気温が上がってから離陸

ノーザンヴァイパーに大遅刻したオスプレイは、この予防着陸に至るまでの帰路にも曲折があった。

訓練に参加した米海兵隊普天間基地所属の第262飛行隊の2機は7日、そろって千歳基地から帰還する予定だったが、飛び立ったのは「ET03」1機のみ。北海道防衛局は残った「ET02」は3日後の2月10日に帰還すると発表した。

そして当日の10日。「ET02」は千歳基地を午後5時9分に離陸したものの――仙台防衛局の説明通りならば――途中で「凍結警告灯」が点灯したため、午後6時40分に仙台空港に緊急着陸した。

この間、北海道上空、津軽海峡を経て仙台空港へ至るまでの飛行時間は、わずか1時間半。翌11日、気温が高くなった午後2時30分になって、ようやく仙台空港を離陸した。

Photo by gettyimages

筆者が入手した米海兵隊作成のオスプレイ操縦士のための「飛行マニュアル」によると、「エンジンとブレード(羽根)をつなぐギアボックスの温度を示す『低温ランプ』が点いた場合」は、(1)重要な機動性が減じる(「まともに飛ぶことができない」の意)ことから、(2)できる限り早く着陸することが奨励されている。

そして、この状況下で「飛行をしていはいけない理由」として、(1)−15℃以下で羽根の防氷箇所の1もしくは2が故障する、(2)−10℃以下で羽根の防氷箇所の3が故障する、などとなっている(防氷箇所の1、2などの部位は不明だが、翼端などを指すとみられる)。

要するに「羽根に着氷すると飛行できない」との趣旨が書かれ、最後に「着氷したまま長時間飛行すると、羽根に氷が堆積し、機体の振動が増加する可能性がある」として、着氷を放置して飛行を続けないよう注意を促しているのである。