米アップル、「株価急騰」のウラで怖い「コロナショック」の最大危機

iPhoneは好調、財務戦略もいいが
石原 順, マネクリ プロフィール

アップルが時価総額米トップの企業である理由

photo by gettyimages

アップルを時価総額米トップたらしめている要因は2つある。1つは魅力あるプロダクトとサービスそしてビジネスモデルからもたらされる収益性の高さ。そしてもう1つはその高い収益性を背景とした強固な財務体質から実施される株主還元にある。

高い収益性と強固な財務基盤の2つは企業のあるべき姿としてどの企業も追求しており、ごく当たり前のことと思われがちであるが、これを実際に体現できている企業は決して多くはない。

以下は1兆ドルクラブ4社の売上高、営業利益、そして営業利益率をそれぞれ比較したものである。

 

●1兆ドルクラブ4社の売上高の推移

出所:筆者作成

●1兆ドルクラブ4社の営業利益の推移

出所:筆者作成

●1兆ドルクラブ4社の営業利益率の推移

出所:筆者作成

いずれの企業も素晴らしいパフォーマンスであるが、中でもアップルの売上高はアマゾンの猛追もあり首位の座から陥落したものの、10年弱の間、他社を大きく上回ってきた。一方、営業利益の規模は他社を圧倒している。そして営業利益率は30%前後と、マイクロソフトに次いで高い水準となっている。

今回は財務体質から実施される株主還元について取り上げる。