# 新型コロナウイルス

文在寅に不満爆発、新型コロナ対策で「韓国人より中国人を優遇」騒動

国民に不安を与える「言行不一致」
崔 碩栄 プロフィール

国民に不安を与える「言行不一致」

苦痛を分かち合うというのは一体どういう意味だと受け取れば良いのだろう?

端的に言えば、韓国政府に影響力を持つのは専門家である「医師」の話ではなく中国の「大使」の話だったということだが、韓国の一般人が感じているのは他国への対応との「格差」、つまり、中国に対する「特別待遇」に対する違和感だ。

 

日本が韓国をホワイトリストから除外した時には韓国外交次官が日本大使を呼び「(韓国)国民は日本をもはや友好国とは考えられない」と抗議し、米国大使が「南北交流事業は米国や国連の制裁対象になる恐れがあるから(米国と)論議が必要だ」と発言した時には与党の重鎮たちが「内政干渉」、「朝鮮総督のつもりか」と厳しい言葉で非難したのに比べると、その温度差は歴然としている。

むやみに周辺国を刺激するような措置にでる必要はないが、中国に対してのみ、あまりに寛容な現政権の姿勢には首を傾げる国民が少なくない。

〔photo〕gettyimages

もう一つ指摘しておきたいのは、韓国政府が自ら国民の不安と不信を加速させているという事実だ。

文在寅大統領は先月30日、「不信や不安を助長するフェイクニュースの生産と流布は防疫を妨害し、国民の安全を阻害する重大な犯罪行為」としてフェイクニュースに対し断固として対処することを表明した。

これを受け韓国警察は、「私は新型コロナ患者だ」と嘘をつきながら地下鉄で動画を撮影し公開した20代のユーチューバーに対し拘束令状を申請するなど、市民を不安にさせるような行為には小さな悪戯だったとしても厳格な措置を取っている。

だが一方で新型コロナウイルスに関わる政府の話は二転三転し、その矛盾した行動が国民を不安に陥れているという指摘が少なくない。例えば「マスク」についての政府の発表である。

中国で新型コロナウイルス拡散しているというニュースが次々と報道されていた1月28日、韓国政府は中国にマスク200万枚送ると発表した。だが、これを聞いた国民たちの怒りが爆発した。

韓国内ではマスクの価格が通常の10倍以上に暴騰し、深刻な欠品状態が続いていたからだ。「自国民よりも中国を優先するのか?」という怒りの声が上がったのは当然といえば当然だ。