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文在寅に不満爆発、新型コロナ対策で「韓国人より中国人を優遇」騒動

国民に不安を与える「言行不一致」
崔 碩栄 プロフィール

中国への過剰な忖度で、「医師」より「大使」…

韓国は日本に比べ、平常時「衛生」に対しては鈍感だが、非常時になると「病」に対して日本の何倍も敏感になる。

命がかかった問題に対しては誰だって敏感になるだろうが、2008年の米国牛肉輸入反対デモ、いわゆる狂牛病騒動にみられるように、韓国社会は恐怖を伴う「デマ」にはいつまでたっても脆弱だ。

中国で死亡者が増えているというニュースに、中国人の韓国への入国を制限しなければならないという声が上がったのは、このような韓国人の特性を考えれば想定内の反応だ。大統領府の「請願」サイトでは中国人の入国禁止措置を訴える請願が69万件を突破した。

韓国では食品店の殺菌なども行われている〔photo〕gettyimages

このような韓国世論に対し、駐韓中国大使は韓国マスコミとのインタビューで「WHOは中国からの移動や(移動)制限に反対したのに、(米国が)中国人の入国を禁止したのはやりすぎ」として韓国内の中国人の入国禁止の議論に反対の意を表明し、青瓦台もまた「WHOでは禁止措置をしなかった。禁止措置を取った国はない」として入国禁止措置に対し反対の意の立場を表明した。

ここで注目したいのは、韓国内の医師たちは中国人の入国禁止を要求しているという点だ。

 

現在韓国政府は、中国武漢市がある湖北省を訪問した外国人の入国を禁止する措置を取っているが、韓国の全医師が所属する大韓医師協会では湖北省に限定するのは不十分であるとし、制限を中国全体に拡大するべきだと主張している。

医師会の主張が政権に届かないはずがないと思うのだが、文在寅大統領は今月3日、首席補佐官会議で入国禁止措置について言及することはなく、「中国の困難を我々の困難として考える。隣国の苦痛を分かち合おう」と「苦痛の分担」を訴えるという珍景を見せてくれた。