ついに国内初の死者…新型肺炎「分かっていること、分からないこと」

そして自分の身をどう守ればいいのか
伊藤 功朗 プロフィール

ウイルスから身を守るには

一般人の大きな関心事は、新型コロナウイルスから我が身をどう守るか、感染した場合にどう扱われるのか、いうことだろう。

感染防御について説明したい。

その主な目的は、患者(感染症を発病した人とする)から一般人を守ることと、医療従事者を守ることだ。

 

感染症といっても多種多様で、その伝播様式もさまざまである。感染経路をまとめると3つあり、接触感染、飛沫感染、そして空気感染と呼ばれる。

接触感染は、患者や患者が触れたもの(例えば電灯のスイッチやドアノブ)、患者を触れたもの(例えば手や手袋)から、次の人に病原体がうつるものである。

飛沫感染は、患者から咳、くしゃみなどで病原体を含む体液(だ液、鼻汁、痰など)が飛散して、それが他人に付着したり吸い込まれるものである。

病原体は体液に混じるので粒子径は5µm以上であり、落下速度は早い。そのため2mまでの距離しか到達せずに落下してしまう。

現時点では新型コロナウイルスは通常のコロナウイルス(風邪の原因)と同様に考えられ、接触感染と飛沫感染でうつるとされている。

空気感染は、病原体を含む体液が乾燥した後でも病原体を含む微粒子(5µm未満)が空気中を漂うため、数メートル以上遠方でも感染力がある場合を指す。結核菌、はしかのウイルスなどが含まれる。