ついに国内初の死者…新型肺炎「分かっていること、分からないこと」

そして自分の身をどう守ればいいのか
伊藤 功朗 プロフィール

現在の新型コロナウイルス感染症の診断基準は、「感染が疑われる患者は、37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に湖北省に渡航または居住していた人もしくは、発症前14日以内に湖北省に渡航または居住していた人と濃厚接触歴がある人」と定められている。

疑いの段階では指定感染症ではないので個人の協力がなければ隔離させられない。そもそも湖北省とのかかわりを必須とする「診断基準」は現実に合わない。

 

筆者の知るドクターは皆、すでに(関西のなかでは)大阪や神戸には中国人も多く、あちこちに感染者はいるのではないかという印象をもっている(くれぐれも、中国人が怪しいと言っているわけではない)。

中国からの観光客で溢れかえる京都も然り。疑わしい患者のPCR検査を検査施設に相談しても、診断基準に合わないからと、にべもなく断られる例も多かった。

我々臨床医は患者さんの状況や病状に応じて柔軟に対応している点で、行政と実臨床は大きなギャップがある。

2月11日にようやく「疑い例」でも自治体の判断で検査可能という通知が厚労省から出たが、どこまで対応いただけるだろうか。結局それはマンパワーと設備体制の問題だろう。