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ついに国内初の死者…新型肺炎「分かっていること、分からないこと」

そして自分の身をどう守ればいいのか
新型コロナウイルスの感染が拡大している。なぜクルーズ船乗客の検査が一向に終わらないのか。臨床医から見た新型コロナウイルスとはどのような存在なのか。自分の身をどう守ればいいのか。『肺炎の診かた,考えかた』著者で京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学講師の伊藤功朗氏が解説する。

新型コロナの感染者増加中

新型コロナウイルス感染者の増加がとどまるところを知らない。

2月12日現在、中国では感染者44,653名、死者1,113名、国内感染者は203名である。

新興感染症であり不明点が多いが、現在までに分かっていることは、ヒト-ヒト感染すること、潜伏期(感染者に接触してから発症するまでの期間)は1~12.5日と幅があること、無症状の人もウイルスを排泄しうること、軽症の風邪から重症肺炎まで来たし、死亡事例もあること、などである。

そして13日、ついに国内初の死者が出たと発表された。

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クルーズ船における対応の論点

2月3日に横浜港に到着したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号には、いまだ乗員乗客約3,000名が閉じ込められている。ウイルス検査は症状のある人から行っているとのことだ。とすると疑問が沸いてくる。

未感染の人まで感染してしまう恐れが高いのに、なぜ症状のある人を早々に下船させ、隔離施設に入ってもらって検査を反復しないのか。

出来ないには理由がある、隔離施設や医療者が不足しているのか、打診された病院で受け入れを許可した所が少ないのだろうか。あるいは、「診断基準」に合わない人は強制的に隔離させられないのかもしれない。