【秘話】野村克也さんが「沙知代さんの墓前」で語っていたこと

迎えに来るのは少しだけ待ってくれよ
現代ビジネス編集部 プロフィール

すべて俺のためだった

――やはり夫婦は女性が強いほうが理想的ですか。

そうだろうね。うちも典型的でサッチーのほうが強かった。100%自分の思い通りにならないと気がすまない人だった。最初は野球のことをほとんど知らなかったんだけど、だんだん詳しくなってきて、采配にも口を出すようになってきてね。私の知らないうちにグラウンドに来て、コーチや選手に文句言ってんの。それも、すべて俺のためだった。

 

――もう一度、生まれ変わっても沙知代さんとめぐり逢いたいですか。

俺の性格からいっても、サッチーみたいな女性が合ってんだよ。夫婦なんてのは偶然の出会いなんだから、そういう意味では俺は運が強い。主導権はすべてサッチーが握っていましたけど、それで良かったんです。

もう伝えたいことはない。本当に安らかにという気持ちだけ。

ただ、俺を迎えに来るのはもうちょっと待ってくれよ。それだけかな。