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# ブラック労働

SNSで判明した、国家公務員のヤバすぎる「ブラック労働」

答弁作成に時間を使って

国会期間中は連日徹夜

最近、ツイッターなどのSNSで、国家公務員が霞が関の「ブラックぶり」実態を投稿するケースが増えている。

たとえば、係長級を自称する一般職職員はツイッターにこう書いている。

「今週の勤務時間をご参考までに共有します。19日(日)10時~26時 20日(月)8時~27時 21日(火)7時~28時半 22日(水)8時~27時 23日(木)8時~26時 24日(金)8時~29時 何をやってるかと言うと朝はほとんど政務レク、日中は調整業務と資料作成、夜は翌日の答弁作成と協議です」

このほかにも、「台風の前日に答弁作成で徹夜、朝になっても帰れない」
「腹痛だと思って出勤したら腹膜炎で緊急手術になったケースがある」など、官僚の激務ぶりをネット上で吐露する人は多い。なぜこうした声が増えているのか。

 

これらのコメントの真偽は確かめようがないが、国会会期中、官僚が長時間勤務を強いられるのは間違いない。特に彼らが一番嫌いな業務は「国会待機」だろう。国会の質問通告があるまで待機し、徹夜で翌日の答弁作成に追われる。

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今年の通常国会は1月20日から6月17日までの150日間。7月に東京五輪が控えているので延長はないだろうが、それでも長丁場だ。

官僚にとって、1年の上半期はいつでも憂鬱だろう。おまけに、国会待機が解かれたとしても、「すぐ連絡が取れるようにしておくこと」と、いつでも仕事に戻れるよう制限をかけられる場合もある。

官僚がこのような労働環境に追い込まれているのは、野党が政策そっちのけで与党政治家のスキャンダルを追いかけているからだ。モリカケ問題と特区制度、最近でいえば桜を見る会と安倍首相の政治資金規制法問題など、疑惑にかこつけて政権転覆を狙う事案が立て続けに起こっている。

モリカケ問題では、野党の矛先が特区制度にまで及び、内閣府官僚が野党の勉強会に呼び出され、その対応で四苦八苦した。桜を見る会の問題でも、追及の過程で公文書管理の問題がメインとなり、やはり内閣府官僚が野党から連日責められている。

 

どちらのケースも、「クロ」の与党政治家のクビを取れれば話は済んでいたが、野党の追及も尻すぼみで、結果的に官僚が悪かった、という話に収束している。重要な議題かもしれないが、野党の「無理筋」に国会の貴重な時間を割く意味はない。

にもかかわらず、国会では「本来であれば新型肺炎への対応や中東への自衛隊派遣を議論すべきだが、桜を見る会を取り上げる」と恥もなく発言した国会議員もいる。官僚からしたら勘弁してくれという話だ。

昨年の臨時国会で、国民民主党の森ゆうこ議員が国会質問の通告時間を守らず、批判を受けた。以降、維新は質問通告の厳守や透明化を行ったが、他の野党は相変わらずだ。普段から国会答弁作成で苦しめられ、些細なミスが発覚すれば官僚が責任を取らなければならないとなったら、彼らもやっていられない。

新型肺炎への対応や中東への自衛隊派遣という、本来いますべき議論に関係する答弁であれば、官僚もきちんと対応してしかるべきだ。だが、近頃の野党の質問はあまりにもくだらない。

『週刊現代』2020年2月15日号より

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