男性の本心を知るうえで重要なポイント

29話でも、相変わらずビビと凌の接触タイムは多い。前述したように、凌はビビに自分のパーカーを貸し、深夜にふたり身体が触れ合う距離で映画を観る。

と、事実だけ述べると、この2人できてるやん! と思うだろう。だが私は、凌は戸惑っている、なんなら少し持て余していると、表情や声のトーンなどから感じた。それ以上に分かりやすい懸念点として、行動の起点がいつもビビであることがひっかかった。

誘うのはいつもビビからだった〔PHOTO〕テラスハウス公式Facebookより

自分が起点となり、アクションを起こしているか否か。これは、男性の真意や本音を見る上で、ものすごく重要なことだと私は思っている。

男性が、もっと親しくなりたい、男女の仲になりたい、と本気で思っていたら、自分から相手に声をかけるし、デートに誘うし、相手の気持ちを知りたがる。

でも29話以降、凌にその動きはなくなった。

パーカーを貸したのも、めっちゃ寒い、とビビが震えていて、あたたかいのは持っていないと言うから貸したのであって、相手が花でも愛華でも凌は同じことをしただろう。

そして、結局2人はデートをしていない。

唯一、28話で「休日は何してるの?」と凌がビビに聞いたことがあったが、そのときビビは「美術館に一人で行くのが好き」と答えたため、凌は「横浜の美術館行こうよって思ったけど、一人で行くのいいよね」と言ってしまう。凌は状況がどうあれ、その場の空気を壊したくない男性なのだ。

何よりも空気を優先する…嫌われたくない、という思いが強いのかもしれない〔PHOTO〕テラスハウス公式Facebookより

そこがダメなんだよ! 少なくとも相手の好意を察知していて応える気がないのに期待させるのはダメだよ! と怒る人の気持ちはよく分かるし、その通りだと思う。

だが、本人も漏らしていたが、つれなくした後も同じ家で暮らし続けるテラスハウスでは、ハッキリ拒絶するのが難しい。普通そんな状況に置かれることはないわけで、凌にとっても初めての体験だっただろう。しかも、凌は仲間との和を重んじるタイプで、だからこそプロバスケットボールチームのキャプテンになれたのだろうと考えると、相当気疲れしたであろうことは想像に難くない。