「意味のないイチャイチャ」はある

たしかに、凌とビビはイチャイチャしていた。

特に28話での、ポン酢大好き!(と二人で言い合う)とか、ビビのネックレスの“R”は凌の“R”、などで盛り上がっていた時点では、凌もイチャイチャを楽しんでいたと思う。

このまま付き合うのではないかというほどの盛り上がりを見せていたのに…〔PHOTO〕テラスハウス公式Twitterより

だがこれこそ、File04でも書いた凌が得意とするフラート(Flirt=男女が付き合うかどうかは別として異性として意識させる行動)であり、気遣いの一貫としてフラートを行なっている(と思われる)彼にとっては、そこまで深い意味はなかっただろう。

だとしても、ビビに好かれていると知りながらその行動はヒドくない? という反論もあるかもしれない。だが、この時点では、凌はビビが自分を本気で好きだとは感じていなかったと私は思う。

それでも、凌から「ネックレスの“R”は凌の“R”?」なんて聞かれたら、ビビは勘違いしちゃうよ! と言われたら、確かに、とは思う。誰だってそんなこと言われたらドキッとする。ただ、凌は女子大生の愛華(えみか)ともフラートを普通に楽しんでいた。その愛華との間には、何も起きていない。

凌と同じく恋愛上級者の愛華。ふたりのフラート合戦は見モノだった〔PHOTO〕テラスハウス公式Twitterより

凌と愛華はザギンでシースーのとき(詳しくは、File05「テラハ女子大生『ザギンでシースー』おねだりに見る奢られ女子の闇」を参照)に男女の関係になったのでは、と推測する向きもあるようだが、私はそれはないと思っている。もしあったら、2人の間に流れる空気がこれまでとは変わっているはずだし、それを隠そうとするはずだ。MC陣が怪しいと指摘していた、“自然に膝に触る”なんてことは逆にできないと思う。あの2人は凌が卒業インタビューで語っていたように、あくまでも友達だろう。

話を戻すと、28話での凌は、愛華のときとは違い、ビビに対してほんのりトキメキもあった上でフラートを楽しんでいたのだろう。ゆえに違和感がなかったのだと推測する。

ところが、29話あたりから、変化が生じる。凌がビビの猛烈アタックに気圧されている感が如実に出てくるのだ。