ある日突然、死んだ夫宛に「反社」から取り立てが…50代女性の恐怖

どんな風に対処したのか
江幡 吉昭 プロフィール

加奈子さんが選んだ方法

「実は同時期に、従業員とスタッフが未払い残業代を私に直接請求してきたんです。呼び込みのスタッフがどういう雇用形態になっているかもわからなかったですし、時間給なのか成果給なのかも知りません。しかも従業員もきちんとお金をもらっていないとチーフ以外の全員から言われて…パニックになってしまいそうで…」(加奈子さん)

加奈子さんが我々の事務所に相談に来たのはこうした事情があったからでした。我々は弁護士を紹介し協議した結果、出した結論は、「相続放棄を行う」ということでした。

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相続放棄とは、亡くなった方の財産の相続をすべて放棄する仕組みです。プラスの財産も相続できませんが、借金などのマイナスの財産も放棄することができることが最大のメリットです(原則、被相続人が亡くなって3か月以内に申請する必要があります)。

今回のケースの場合、Aさんの残した財産の総額はわかっていましたが、先に紹介したように負債に関してはどれだけあるのかまったく想像がつきません。相続をした後で、プラスの資産を上回る負債が発覚する危険性もあるため、こうした判断となったのです。

加奈子さんはすぐに裁判所へ申し立てをし、そのあと、裁判所から届く照会書に記入。無事に認められました。