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日本人が知らない…中国人が「日本のウイスキー」に固執するワケ

300万円「山崎55年」にも熱視線
マネー現代編集部 プロフィール

ウイスキーの転売で家が買える

ただ、味を重視する、あるいはステータスという理由で日本ウイスキーを買い求める中国人ばかりではない。実は、中国において、ウイスキーに限らず「お酒の転売」はごくありふれた“日常の風景”だ、と西谷氏は指摘する。

 

ご存知の通り、中国国内での日本のウイスキーの価格は高騰していて、高値で取引されています。また、投機目的で購入する人も多い。元々、中国は街中で『不要なお酒買い取ります』と謳うお酒の買取ショップが多く存在し、他人からもらったお酒を転売する習慣がありましたから、投機しやすいウイスキーに注目が集まったのでしょう。

ある中国人のブログでは、<日本のウイスキーの値上がり幅は、深センの不動産の2倍>という記事もありました。2005年発売の『山崎50年』は、発売当時こそ100万円でしたが、2018年のオークションで価格が16倍にまで跳ね上がったウイスキーです。一方、深センの不動産は、2005年に7000元だった土地が、2018年には7.5倍の値上がりと、確かに2倍以上となっています

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ビンテージの山崎を1本でも手に入れることができれば、“中国のシリコンバレー”と呼ばれる都市・深センの家や高級車を買うのは確かに容易い。そんな「ウイスキーバブル」の状況を鑑みれば、今回の300万円の「山崎55年」に中国人が目を付けるのも納得と言えそうだ。

気になる「山崎55年」の発売は、今年6月30日以降の順次発送を予定している。真にウイスキーを愛する人の手元に届くのか、それとも転売の嵐となってしまうのか……。新型コロナウイルスの感染拡大への不安もさる事ながら、こちらの動向も気になるところだ。