ヴィッセル神戸が天皇杯を制し、トロフィーを掲げる三木谷オーナー。楽天でも大胆な人事を主導する

Aクラスなのにクビ!? 金村義明が語る「監督人事、戦慄の舞台裏」

動画「炎のベースボール」第4回
金村義明による野球解説動画「炎のベースボール解説」の第4回! 今回の話題は、プロ野球の監督やコーチの人事問題。金村さんによると、監督・コーチの移籍は、各球団の成績を占ううえで、選手の移籍以上に影響が大きいようだ。昨シーズン終了後も、あっと驚く解任劇があったが、はたして今シーズンのペナントレースにどのような影響を及ぼすのだろうか。

(※本稿は動画を記事としてまとめたものです)

衝撃の解任劇は、すべてオーナーの意向!?

ーー楽天が昨シーズンAクラス入りしたのに、監督交代となりましたが…。

金村:あれは平石(洋介前監督)がかわいそうでしたよね。楽天の創成期からの生え抜きで、選手のことを知り尽くしてて、人望も厚かったですからね。

彼は、PLで初めて補欠なのにキャプテンを務めた男です。同志社出るときもまさかプロ入りできるとは思わず、毎日放送のアナウンサーの試験まで受けていますからね。

今年、監督初年度のシーズンで、エースの則本(昴大)と岸(孝之)が離脱するなか、戦いぶりは見事でした。一・三塁のダブルスチールで勝ったりとかね。

なかなかやるなあと思って見てたところで、電撃解任ですからね。石井一久がGMを務めているわけですが、みんなの話を総合すると、三木谷(浩史)オーナーが丸々介入しているみたいですね。

もう金の出し方もハンパでもないしね。イニエスタ(ヴィッセル神戸)に1年30億ですから、すごいですよね。野球の方でも、このあいだ則本と対談もさせてもらったんですけど、則本は去年3月、肘の手術をして出遅れたにもかかわらず、メジャー流出を防ぐために、7年間の大型契約結んでますからね。

楽天は、好成績を挙げた平石監督のクビは切っても、エース則本は手放したくなかったようだ
 

そういうのは初めてのケースです。去年は西武から浅村(栄斗)を獲ったし、今年はまたメジャー帰りの牧田(和久)もまた獲りました。もうやりたい放題やってますよね。

石井一久が全権を任されているんじゃなくて、三木谷オーナーと密にやってるんじゃないですかね。全権任されることはないでしょうね。オーナーが全部主導してるんじゃないですか。

ーー今オフでは楽天とロッテ間でのトレードが目立ちましたね。

金村:トレードっていうか、はっきり言ってトレードのようなFAですよね。楽天のピッチャーの美馬(学)がFAでロッテにいって、ロッテからは同じくFAで野手の鈴木大地が移るという、それはFAという名のトレードのような格好ですよね。

それよりも、楽天の平石前監督と森山(良二)ピッチングコーチがソフトバンクへそのままいきますよね。こっちのほうがびっくりしました。

これからサインが大変でしょうね。ブロックサインとかみんなやり直さないといけない。

もう今の時代は、球界もアメリカナイズされてきてるんでしょうね。昔はこんな移籍なんて考えられなかったですよね。辞めた監督をそのままバッティングコーチでライバル球団が雇うとかね、ピッチングコーチもそのまま雇う。

これはもう驚きですよね。ブロックサイン、選手も大変ですよね。またまた交換しなきゃいけない。

その前はソフトバンクのコーチが楽天にごそっと来ましたし、僕らもキャンプ行って目パチクリしますよね。「おまえ、え? そのユニフォームか?」というのがごろごろいますからね。ちょっと目を離してる隙にあっちこっちチェンジチェンジして、同一リーグでこんな移るのかなという感じですよ。