(※本稿は動画を記事としてまとめたものです)
ーー楽天が昨シーズンAクラス入りしたのに、監督交代となりましたが…。
金村:あれは平石(洋介前監督)がかわいそうでしたよね。楽天の創成期からの生え抜きで、選手のことを知り尽くしてて、人望も厚かったですからね。
彼は、PLで初めて補欠なのにキャプテンを務めた男です。同志社出るときもまさかプロ入りできるとは思わず、毎日放送のアナウンサーの試験まで受けていますからね。
今年、監督初年度のシーズンで、エースの則本(昴大)と岸(孝之)が離脱するなか、戦いぶりは見事でした。一・三塁のダブルスチールで勝ったりとかね。
なかなかやるなあと思って見てたところで、電撃解任ですからね。石井一久がGMを務めているわけですが、みんなの話を総合すると、三木谷(浩史)オーナーが丸々介入しているみたいですね。
もう金の出し方もハンパでもないしね。イニエスタ(ヴィッセル神戸)に1年30億ですから、すごいですよね。野球の方でも、このあいだ則本と対談もさせてもらったんですけど、則本は去年3月、肘の手術をして出遅れたにもかかわらず、メジャー流出を防ぐために、7年間の大型契約結んでますからね。
そういうのは初めてのケースです。去年は西武から浅村(栄斗)を獲ったし、今年はまたメジャー帰りの牧田(和久)もまた獲りました。もうやりたい放題やってますよね。
石井一久が全権を任されているんじゃなくて、三木谷オーナーと密にやってるんじゃないですかね。全権任されることはないでしょうね。オーナーが全部主導してるんじゃないですか。
ーー今オフでは楽天とロッテ間でのトレードが目立ちましたね。
金村:トレードっていうか、はっきり言ってトレードのようなFAですよね。楽天のピッチャーの美馬(学)がFAでロッテにいって、ロッテからは同じくFAで野手の鈴木大地が移るという、それはFAという名のトレードのような格好ですよね。
それよりも、楽天の平石前監督と森山(良二)ピッチングコーチがソフトバンクへそのままいきますよね。こっちのほうがびっくりしました。
これからサインが大変でしょうね。ブロックサインとかみんなやり直さないといけない。
もう今の時代は、球界もアメリカナイズされてきてるんでしょうね。昔はこんな移籍なんて考えられなかったですよね。辞めた監督をそのままバッティングコーチでライバル球団が雇うとかね、ピッチングコーチもそのまま雇う。
これはもう驚きですよね。ブロックサイン、選手も大変ですよね。またまた交換しなきゃいけない。
その前はソフトバンクのコーチが楽天にごそっと来ましたし、僕らもキャンプ行って目パチクリしますよね。「おまえ、え? そのユニフォームか?」というのがごろごろいますからね。ちょっと目を離してる隙にあっちこっちチェンジチェンジして、同一リーグでこんな移るのかなという感じですよ。