2020.02.22
# その他

東大入試に現代新書編集部が挑戦! 最強の「読解王」は誰だ?

問題文の著者・中屋敷均先生が採点!
現代新書編集部 プロフィール

(2020年1月某日、講談社内のとある会議室にて)

ハヤト:再度お集まりいただきありがとうございます。中屋敷先生から答案が戻ってまいりましたので、返却したいと思います。

著者オリジナルの解答例を公開!

 

ハヤト:まずは中屋敷先生オリジナルの解答例と採点ポイントをご覧ください。

著者の中屋敷均先生による解答例(拡大してご覧ください)
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〈採点のポイント〉

(1) 自然界は、秩序からカオスへ、という物理法則に支配されていること。生物はその流れに反して、秩序(形)を作り出す存在であること。したがって、そういった存在は稀(特殊)であるということが書かれている。

(2) 「複雑さ」の説明としては、単純な法則や規則に則った現象ではないということを書く。文中から探すなら、二段落前の「ところが」から始まる段落が適当かと思う。またここでの「動的」とは、二つの対照的な状態の間を行き来する存在、その間で揺れ動く存在として捉えることである。

(3) 科学の進展により、これまで分からなかったことに「形」が与えられる、すなわち人類により特定の現象の把握が可能となる。そのことにより得られる知識やそれを応用した技術などにより、人間社会に恩恵がもたらされるという趣旨のことが書かれている。

(4) 直後の文章でも説明はしているが、それだけではキーワードである多様性が何を意味するのかが書かれておらず不十分。いろんな「形」が許容される世界とは、何かの対象がただ一つの「形」に限定されていない、すなわち確定的でなく「分からない」が残っている世界である。

そこで多様性を生むのは、個人の個性であり、それに基づいた決断や選択である。多様性が花開くとは、単に多様な個性の発露がある世界としても悪くないが、もう一歩、踏み込むなら、その多様性を通じた適応度の向上や次世代への進化といった、人間社会の発展につながる事項に触れるとより良いように思う。

ハヤト:そして最高点、最低点は以下の通りになりました!

最高点:84点
最低点
:35点
平均点:67.1点

マサ:本当に予備校が出してそうな解答ですね。しかも1点刻みでちゃんと採点してくださったなんて。

マル:この35点って誰だ!?

イッツー:最下位だけは勘弁してほしい……。

ハヤト:今回はバラエティ番組の演出を参考にして、4位→3位→2位→1位→5位→6位→7位の順番でお返ししたいと思います。

ハジメ:本当にヤラセなしのガチンコ、真剣勝負なんだな。なんか料理の値段を当てるあの番組みたいだねぇ。

「問いに即した解答」を

ハヤト:まずはちょうど真ん中の第4位から。

ヨネ:なんだかドキドキしてきた。

ハヤト:第4位は……、『科学と非科学』担当編集のマルさん! 70点でした!

マル:よっしゃ!

マサ:いや~、良い順位を取りましたね。

マル:可もなく不可もなくといったところだね。

第4位:マル(70点)
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ハジメ:中屋敷先生のコメントにある、「問いに即した解答」というのは、文中の言葉を使った方がいいってこと? 

ヨネ:「問われている内容を、いかに本文の言葉で言い換えられるか」ってことじゃないですか?

ハジメ:やっぱり言い換えが必要なんだ。

マル:著者の意図したエッセンスを答えているという点では、担当編集として及第点ではないですかね。

ヨネ:先生からの講評でも褒められてますね。すばらしいです。

言葉の選び方が乱暴

ハヤト:続いて、第3位は……イッツーさん! 74点です!

イッツー:あぶなかったー。

マサ:この流れ、バラエティ番組の芸人の気持ちがわかりますね。

マル:東大卒のイッツー的には1位を狙ってたのでは?

ハジメ:圧倒的1位じゃないと物足りないんじゃない?

イッツー:いえいえ、御の字です。

第3位:イッツー(74点)
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ヨネ:先生によると、「言葉の選び方が少し乱暴」だそうです。

ハジメ:言葉の選び方以上に、字が小さい! そういえばイッツーって、いつも会議に出してくる企画書の文字も小さいけどあれは粗暴の裏返し。人間性が答案にもにじみ出とる。

イッツー:なんでこの場でディスられるんですか(笑)。

ハヤト:「言葉が乱暴」というのは「もう少し説明が欲しい」って意味じゃないでしょうか?

イッツー:テクニックでいくとかいってテクニックで点が取れてないっていう……。答えたい要素を取捨選択しないと解答欄に収まりきらないから、1つの単語に意味を込め過ぎてしまったきらいはありますかね。

ヨネ:マルさんもそうでしたけど、問1で「何が複雑なのかに対する説明が欲しい」ってコメントされてますね。主語が明記されてないからでしょうか。

イッツー:やっぱり何をどこまで説明するべきか、あるいはどの単語を盛り込むべきかの判断が難しいですね。中屋敷先生の解答例を見て勉強します

ハジメ:字が小さすぎて先生が読めなかったんじゃないの?

イッツー:そこまで言うほど小さくないでしょ(笑)。

ハヤト:そろそろ第2位の発表に移りましょうか。今回銀メダルだったのは……。

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