(2019年11月某日、編集部の打ち合わせスペースにて)
ハヤト:本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。ご存知かとは思いますが、2019年2月に行われた東京大学入学試験の国語で、『科学と非科学』が出題されました。
マル:担当編集だった私のところにはその後、東大以外の大学や高校でも試験問題として出題されたとの連絡が何件か来ました。今後、高校の国語の教科書にも収録されるようです。
発売前から、著者の中屋敷先生には「中高大の入試問題に採用されるのは間違いないクオリティです」と伝えていたのですが、それが的中し、ホッとしました。
ハヤト:あれからちょうど1年ということで、今回は編集部メンバーで東大の入試問題にチャレンジしたいと思います!
ハジメ編集長:わざわざ呼び集められたと思ったら、この年齢(50歳)にもなって東大の入試問題をガチで解かされるとは……。
ハヤト:いやいや、ただ解くだけじゃないですよ。今回思い切ってお願いしたところ、なんと著者である中屋敷先生ご自身に採点していただけることになりました! こんな機会は滅多にないので、ぜひ真剣に解いてください!
マル:ハジメ編集長は東大受けたこと、あるんでしたっけ?
ハジメ:うぐっ……落ちたんだよ、約30年前に……。
ヨネ:私は4回落ちました。現役時代の前期・後期試験、浪人した際の前期試験、そして大学院修士課程試験で合計4回。よっぽど縁がない大学なのかと。
イッツー:僕は浪人して予備校の私立文系コースに通っていたんですけど、東大の後期試験を受けました。だから、前期の問題を解いたのは今回が初めて。
ハジメ:後期って何? 論文試験みたいなものなの?
イッツー:そうですね。文章を読んで、与えられたお題に対して小論文形式で解答します。しかも、当時の文科三類の後期試験には数学が必要なかったから、一応受けただけの数学のセンター試験は21点(笑)。
ハジメ:おいおい何だよそれ~。俺の時代もそんな仕組みが欲しかった……。
マサ:……。
ハヤト:それぞれ東大入試に対して複雑な思いがあるようですが、ぜひお手元の問題にぶつけてください。制限時間は60分で解いていただきます。それでは、始めてください!
~ 60分後 ~
ハヤト:そこまで! 皆さま、お疲れさまでした。大学の入試問題なんて久しぶりに目にする方ばかりだと思いますが、解答してみていかがでしたか?