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東大入試に現代新書編集部が挑戦! 最強の「読解王」は誰だ?

問題文の著者・中屋敷均先生が採点!
編集者って著者の文章をどの程度「読解」しているのでしょうか?
2019年の東京大学入試問題・国語にて、『科学と非科学』(講談社現代新書)の文章の一部が採用されました。
今回、現代新書編集部の選抜メンバーと現役東大院生がその入試問題に急遽ガチンコで挑戦することにしました。実際の試験と同様、制限時間は厳守、事前に模範解答なども一切見ていません。
また、今回は特別に、問題文の著者である中屋敷均先生(神戸大学大学院教授)に採点していただきました。恥ずかしながら全参加者の答案もすべて採点講評つきで公開します。野望と嫉妬がうごめくなか、編集部の「読解王」に輝いたのは果たして……?

(2019年11月某日、編集部の打ち合わせスペースにて)

ハヤト:本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。ご存知かとは思いますが、2019年2月に行われた東京大学入学試験の国語で、『科学と非科学』が出題されました。

 

マル:担当編集だった私のところにはその後、東大以外の大学や高校でも試験問題として出題されたとの連絡が何件か来ました。今後、高校の国語の教科書にも収録されるようです。

発売前から、著者の中屋敷先生には「中高大の入試問題に採用されるのは間違いないクオリティです」と伝えていたのですが、それが的中し、ホッとしました。

ハヤト:あれからちょうど1年ということで、今回は編集部メンバーで東大の入試問題にチャレンジしたいと思います!

ハジメ編集長:わざわざ呼び集められたと思ったら、この年齢(50歳)にもなって東大の入試問題をガチで解かされるとは……。

ハヤト:いやいや、ただ解くだけじゃないですよ。今回思い切ってお願いしたところ、なんと著者である中屋敷先生ご自身に採点していただけることになりました! こんな機会は滅多にないので、ぜひ真剣に解いてください!

~ 東大入試にチャレンジする編集部メンバー ~
ハジメ編集長 アラフィフのイジられ系編集長。共通一次からセンター試験に切り替わった世代。涙を呑んだ30年前の出来事が未だ忘れられず、「今回こそは」と固くリベンジを誓う。近刊『次のテクノロジーで世界はどう変わるか』を担当。

マル 次期編集長の座を狙う部内のエース。2度のセンター試験を経て某国立大に挑むも最終的に私立文系卒。『科学と非科学』の担当編集として、この勝負だけは誰にも負けられない。

イッツー 思想書へのパッションは人一倍の東大卒編集者。だったらテクスト読解は得意なはず⁉ 『自分をコントロールする力』を担当。

ヨネ 編集部随一(⁉)のユーモアセンスを誇るムードメーカー。今回は「本気で」満点を狙っているらしい。『心にとって時間とは何か』を担当。

マサ 部内の若きプリンス。内部進学組のため、実は大学受験の経験がなく、その実力は未知数。2020年新書大賞第4位を受賞した『日本社会のしくみ』を担当。

ショウ アルバイトリーダーの東大院生。膨大な読書量を誇る、本好き男子。かつて、「今でしょ!」で有名な講師の授業を受けていた。

ハヤト アルバイトの東大院生。今回の企画の発案者。高校時代、現代文の授業はもっぱら睡眠学習に充てていた

それぞれの東大入試の思い出

マル:ハジメ編集長は東大受けたこと、あるんでしたっけ?

ハジメうぐっ……落ちたんだよ、約30年前に……。

ヨネ:私は4回落ちました。現役時代の前期・後期試験、浪人した際の前期試験、そして大学院修士課程試験で合計4回。よっぽど縁がない大学なのかと。

イッツー:僕は浪人して予備校の私立文系コースに通っていたんですけど、東大の後期試験を受けました。だから、前期の問題を解いたのは今回が初めて。

ハジメ:後期って何? 論文試験みたいなものなの?

イッツー:そうですね。文章を読んで、与えられたお題に対して小論文形式で解答します。しかも、当時の文科三類の後期試験には数学が必要なかったから、一応受けただけの数学のセンター試験は21点(笑)。

ハジメ:おいおい何だよそれ~。俺の時代もそんな仕組みが欲しかった……。

マサ:……。

ハヤト:それぞれ東大入試に対して複雑な思いがあるようですが、ぜひお手元の問題にぶつけてください。制限時間は60分で解いていただきます。それでは、始めてください!

こちらから実際の問題をダウンロードできます。よろしければ問題文と設問を参照しながらお読みください。『科学と非科学』が出題されたのは、国語の第一問(文系・理系共通問題)です。

~ 60分後 ~

ハヤト:そこまで! 皆さま、お疲れさまでした。大学の入試問題なんて久しぶりに目にする方ばかりだと思いますが、解答してみていかがでしたか?